※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。
【この記事のまとめ】
- どんな本?:直木賞作家・西加奈子さんが、滞在先のカナダで乳がんと診断され、治療に向き合った日々を綴ったノンフィクション(闘病記)。
- ここが魅力:重いテーマでありながら、特有のユーモア(関西弁での脳内変換など)が交えられており、読みやすい。
- こんな人におすすめ:人生に迷っている人、自分の生き方を見つめ直したい人、困難に直面している人。
西加奈子『くもをさがす』とは?(あらすじ・概要)

『くもをさがす』は、人気作家の西加奈子さんが、
語学留学中のカナダ・バンクーバーで乳がん(トリプルネガティブ)の宣告を受け、
そこから治療を終えるまでの約8ヶ月間を綴ったノンフィクションエッセイです。
異国の地での検査、診断、抗がん剤治療、そして両乳房の切除手術。
未知の経験への恐怖や体の痛みが赤裸々に描かれる一方で、
「自分の身体、自分の尊厳、自分の人生を自分で決める」という強い意志と、
周囲の人々の愛にあふれた一冊です。
単なる闘病記にとどまらず、
「自分はこれからどう生きていきたいか?」を深く問いかけてきます。

言葉が伝わらないところでの
治療は僕は怖くてできないな…。
『くもをさがす』を読んで感じた4つの魅力・感想
カナダでの闘病生活と特有のユーモア
カナダという慣れない土地での医療体験は、すべてが未知で不安の連続だったはずです。
しかし、西さんの語り口は驚くほどユーモラス。
バンクーバーの医療従事者たちとの英語のやり取りが、
まさかの「関西弁」で脳内変換されて展開されます。
重く苦しいはずの場面でも、
読み手の緊張をフッとやわらげてくれる西さんならではの表現力に引き込まれました。
恐怖と孤独、そして人とのあたたかい繋がり
ユーモアの奥には、病に対する恐怖、強烈な体の痛み、
心の揺れが確かに描かれており、その生々しさに胸が詰まる瞬間もありました。
一方で、家族や友人、現地の人々、そして愛猫「エキ」との関係性には大きな救いがあります。
西さんが「支えられているのには理由がある」と語る場面には、
ただの美談で終わらない、人としての在り方がにじみ出ています。
日本とカナダの医療・文化の違い
本作では、日本とカナダの医療現場や、
スタッフの考え方の違いも非常に興味深く描かれています。
西さんは「日本人は情に厚く、カナダ人は愛にあふれている」と表現しました。
この文化的な背景の違いが、患者へのアプローチや声かけにどう影響するのか。
医療の受け止め方について、新しい視点をもらえます。
文章がくれる圧倒的な「疑似体験」の力
「読書とは何か」を改めて考えさせられる作品です。
読み進めるうちに、まるで自分自身が告知を受けたかのように恐怖や焦りを感じ、
心細さに共感し、思わず涙ぐむ瞬間がありました。
本を読むことは、他人の人生を一時的に「生きてみる」こと。
そんな疑似体験を通じて、生きるエネルギーを分けてもらえた気がします。

健康な時はつい時間も当たり前に
あるように過ごしちゃうよね。
こちらもオススメです。
生きることと真正面から向き合う本として、山本文緒さんの
『無人島のふたり:120日以上生きなくちゃ日記』もおすすめです。
がんと診断されたあと、日常のささやかな出来事や心の揺れを綴った一冊。
西加奈子さんの『くもをさがす』を読んで心が動いた人には、きっと深く届くと思います。
まとめ:自分の人生を「自分で決める」ために
私はがんサバイバーではありませんが、
この本を読んで「やりたいことを後回しにしないで生きよう」と強く感じました。
西さんが、きれいな感情もそうでない感情もすべて正直に書いてくれたことで、
「自分の人生をどう生きるか」を真剣に見つめ直すきっかけになりました。
『くもをさがす』は、自分の身体、尊厳、
そして人生の決定権を「自分の手に取り戻す」ことの大切さを教えてくれます。
もし将来、自分が病気や大きな困難と向き合うときが来たら、必ずもう一度読み返したい。
日常を当たり前と思わず、後悔のない人生を送りたいと背中を押してくれる、
一生心に残る名著です。

僕は周りに流されず自分で考えて
行動することに決めたんだよ。

おやつあげるから、
そこの場所譲ってくれない?

え?いいの?
いつでも言ってね。

すぐ忘れるのが
いい所だね…
気になった方はこちらからチェックしてみてください。
『くもをさがす』は各ストアで詳しく見られます!
読書の時間が取りにくい方には、耳で楽しめる「Audible」もおすすめです。
通勤中や家事の合間に聴けるので、意外と読書が身近になりますよ。
→ Audibleを30日無料で試してみる
コメント