【書評・要約】『血肉となる読書』感想:「読むだけ」で終わらせない一生モノの読書術🐱

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本を読んでも、なんだか身についていない気がする。
ページを閉じた瞬間に内容がふわっと消えていき、「いい本だったな」で終わってしまう。
そんな「もったいない読書」のモヤモヤを抱えている方に、そっと差し出したい一冊があります。

それが、NHK「100分de名著」のプロデューサーである秋満吉彦さんと、
3人の識者(斎藤幸平さん、小川公代さん、安田登さん)が語る『血肉となる読書』です。

この記事でわかること(要約)

  • 情報過多な時代における「本を読む本当の意味」
  • 斎藤幸平氏が提唱する、本を血肉にする「5つの読み方」
  • 小川公代氏が語る「ネガティブ・ケイパビリティ(わからないまま抱える力)」
  • 安田登氏が教える、原語から読み解く古典の面白さ
  • 秋満吉彦氏が語る、本という「漢方薬」の効能

この記事では、本書から学んだ「読書を人生の一部にする方法」を、
私自身の言葉と体験を交えてお伝えします。
読み終わるころには、きっとあなたも本棚に手を伸ばしたくなるはずです。
「それでは、さっそく内容を見ていきましょう!」

読書と猫が大好きです。
「次に何読もう?」のヒントになる記事を届けています。
あなたの“次の一冊”につながればうれしいです。

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「読むだけ」の読書では、なぜ足りないのか?

「読むだけ」の読書では、なぜ足りないのか?イメージ画像

情報があふれる現代において、わざわざ時間をかけて本を読む意味とは何でしょうか?
本書は、その問いをまっすぐに投げかけてきます。

ネットで検索すれば、たいていの情報はすぐに手に入ります。
しかし、それだけでは「考える力」までは育ちません。
本を読むことは、単なる知識のインプットではなく、
自分の中に「考える土壌」を耕すことなのだと教えてくれます。

「本を『自分に向けられた手紙』だと思って受け取ると、内容が他人事ではなくなる。
自分のこととして読めるようになる。」(斎藤幸平さんの章より)

この一文を読んだとき、私はハッとしました。
これまで、本を単なる「情報」として消費してしまっていたのかもしれない、
と気づかされたからです。

ネオンくん
ネオンくん

最近はますます読書離れが
進んでしまって悲しいよ。

斎藤幸平さんが教える、本を血肉にする5つの読み方

わからないところを調べながら読書しているイメージ画像

ここでは、斎藤幸平さんが語る具体的な「読書術」を紹介します。
どれも、今日からすぐに試せる実践的な内容です。

  1. 全ページ読まなくていい。気になるところを繰り返し読む。
  2. 自分が引いたアンダーラインに引きずられない。
  3. 芋づる式に、気に入ったところを深掘りしていく。
  4. 連想ゲームの罠に気をつける(都合よく切り取らない)。
  5. 違和感を抱いた一文を大事にする。

私が特に印象に残ったのは、5つ目の「違和感を大事にする」です。
書いてあることをすぐに「これは違う」と否定するのではなく、
まずは受け入れて、しばらく抱えてみる。
すると、後になってから「自分のほうが間違っていた」と気づく瞬間がやってきます。
読書とは、自分が変わっていくための「対話」なのだと深く腑に落ちました。

ゴハンくん
ゴハンくん

この本も難しいところが多くて調べるとこが
いっぱいだけど、そこがいいのかもね。

小川公代さんからの贈り物「ネガティブ・ケイパビリティ」

小川公代さんの章で、私の心に深く刺さったのが
「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉です。
これは、「わからないものを、わからないまま抱えていられる力」を指します。

SNSを開けば敵か味方かの二極化があふれ、私たちはすぐに白黒つけたがります。
しかし、本当に大切なものは、その「あいだ」にあるのかもしれません。
物語を通して誰かの人生を追体験することは、この「簡単に判断できないものを、
そのまま受け止める力」を育ててくれます。

小川さんは「読書の90%はしんどいと最初から思っておく」とも語っています。
そう思っていれば、ページが進まなくても落ち込まずに済みますし、
ある日ふっと「あ、こういうことか」と理解できる瞬間が訪れます。
読書に苦手意識がある人ほど救われる言葉ではないでしょうか。

ネオンくん
ネオンくん

何冊も本読んでいるけど読みはじめが
いつも意味わからなくて辛いよね。

安田登さんが語る、古典の面白さ「四十にして惑わず」の真意

AI時代に、なぜあえて古典を読むのか。
安田登さんの章では、その面白さが存分に語られます。

例えば、孔子の有名な言葉「四十にして惑わず」。
実は、孔子が生きていた時代にはまだ「惑」という漢字がなかった可能性があるそうです。
本当は「四十にして区切らず(自分の限界を決めつけるな)」という意味だったのかもしれない。

そんなふうに原語にさかのぼることで、まったく違うメッセージが見えてくる。
これは、古典を読む大きな喜びのひとつだと感じました。

ゴハンくん
ゴハンくん

書かれた言語まで調べるなんて
書いた本人もびっくりしてるかも。

秋満吉彦さんが語る、本という「漢方薬」

そして、著者の秋満吉彦さんは、本を以下の2種類に例えて説明しています。

  • 抗生物質型の本: 悩みをすぐに解決してくれる実用書など。
  • 漢方薬型の本: すぐには効かないが、何年もかけて自分を変えていく古典や名著など。

古典などの名著は、まさに漢方薬です。
すぐには効かなくても、1日5分の読書が長い時間をかけて自分の運命を変え、
次の世代へと受け渡されていく。
本を読み続けてきてよかったと、素直に思えた瞬間でした。

ネオンくん
ネオンくん

読書家の人からしたら本当に
ちょっとでも読む人が増えて欲しいよね。

『血肉となる読書』はどんな人におすすめ?

この本は、以下のような方にそっとおすすめしたい一冊です。

  • 本をたくさん読んでいるのに、身についていない気がする方
  • 「読書って意味あるのかな」と立ち止まっている方
  • 難しい本(古典や名著)に挑戦してみたいけれど、勇気が出ない方
  • SNSの短絡的な言葉に疲れて、もっと深い思考に触れたい方
  • 40代以降、これからの人生をどう生きるか考えている方

特別な読書家である必要はありません。
むしろ、「最近、本から離れていたな」という方にこそ開いてほしい本です。


あわせて読みたい:日々の読書を愛するあなたへ 
「読書を自分の血肉にしたい」「もっと本と仲良くなりたい」と感じた方には、
韓国のベストセラー小説『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』の
著者ファン・ボルムさんのエッセイ『毎日読みます』もあわせておすすめです。

『血肉となる読書』が「本の読み方・向き合い方」を教えてくれる本だとしたら、『毎日読みます』は「毎日本を開くことの静かな喜び」を教えてくれる一冊。読書という習慣が、いかに私たちの日常を支えてくれるかが綴られています。

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どんなときに読みたいか(おすすめの読書シーン)

一気に読み切るのではなく、生活の合間に少しずつ味わうのがおすすめです。

  • 夜、お風呂上がりに明日への気持ちを整えたいとき
  • 休日の午後、コーヒーを淹れてゆっくり過ごす時間に
  • 通勤電車の中、スマホを置いて自分に戻りたいとき
  • 人生の節目で、これからの読書のかたちを考えたいとき

私は夜、1章ずつ味わうように読み進めました。
すると、寝る前の頭の中がふしぎと落ち着いていくのを感じました。

ゴハンくん
ゴハンくん

わからないところを調べながら
読むのにピッタリな難しさだったよ。

まとめ:読み終えて、私の中に残ったもの

正直に言うと、私にはまだ難しいところもたくさんありました。
特に古典の話は、一度読んだだけでは完全に理解しきれません。

でも、その「わからない」が、もう怖くなくなったんです。
わからない部分を調べたり、もう一度読み返したりする。
その時間こそが、本が血肉になっていく時間なのだと教えてもらえたからです。

読み終えたとき、私は本棚の前にしばらく立ち尽くしていました。
これまで「読んだつもり」になっていた本を、もう一度開いてみたくなったからです。
そして、ひとりで読んで終わりにせず、誰かと感想を話して違う視点をもらい、
自分の読みを広げていくという「新しい読書のかたち」を始めたいと思いました。

タウマゼイン(驚き)のポイントが本当にたくさんあり、
私にとって何度も読み返す一冊になりそうです。
もし今、あなたが「本との付き合い方を変えたい」と感じているなら、
この本がきっと小さなきっかけになってくれるはずです🐱

読書は、自分を耕す時間。そう思える日々が、これからも続きますように。

ネオンくん
ネオンくん

たくさん資料も辞書も用意
したから難しいのに挑戦するぞ。

ゴハンくん
ゴハンくん

ネオンくん。
ママが散らかしすぎだって
ブチギレてるから気をつけてね。


気になった方はこちらからチェックしてみてください。
『血肉となる読書』は、各ストアで詳しく見られます!

読書の時間が取りにくい方には、耳で楽しめる「Audible」もおすすめです。
通勤中や家事の合間に聴けるので、意外と読書が身近になりますよ。
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