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なんであの人と話すと、こんなに疲れるんだろう。
どうして自分ばっかり、我慢してるんだろう。
前は楽しかった集まりが、今はちょっとしんどい。
そんなふうに人間関係に疲れてしまったと感じたこと、ありませんか?
今回ご紹介する藤本シゲユキさんの著書『幸福のための人間のレベル論』は、
その「なんとなくのしんどさ」の正体を解き明かし、
人間関係のモヤモヤにひとつの見取り図をくれる一冊です。
人を9つの「フィールド(ステージ)」に分けて考えることで、
人間関係の悩みが「相性が悪い」から「見ている景色がちがうだけ」へと変わっていきます。
人づきあいに疲れている方、
他人に振り回されず自分の機嫌を取れるようになりたい方に、そっと渡したい本です。
人間関係のしんどさは「立っている場所」が違うから
人間関係の悩みって、たいてい理由がはっきりしません。
- 学生の頃はあんなに笑い合えた友達と、いまはなぜか話が続かない
- 職場の人の言い方が、どうしても引っかかる
- 親と話すと、なぜか毎回モヤモヤする
こういうとき、私たちはつい「私が冷たくなったのかな」と自分を責めてしまいがちです。
しかし、この本はそこにちがう答えをくれます。
話が合わなくなったのは、どちらかが悪いからではなく、
立っている場所(ステージ)がちがうから。
ただ、それだけのことなのです。

僕は子供の頃からみんなに
馴染めなかった理由がわかったよ。
本の要約:9つのステージでわかる「人間のレベル論」とは?

この本の最大の特徴が、人を9つの階層(フィールド)に分けて考える「人間のレベル論」です。難しい専門用語ではなく、すべて動物やキャラクターで分類されているため、
するすると頭に入ってきます。
- 人でなしステージ(けだもの、きつね)
- 気づいていないステージ(うさぎ、チワワ、ハリネズミ)
- 気づいてるステージ(ねこ、ライオン)
- 悟りステージ(ペガサス、お釈迦さま)
ここで重要なのは、「上に行くほど人間として偉いわけではない」ということ。
上に行くほど「幸福を感じやすくなる」というだけです。
著者自身もかつては下のほうの「きつね」だったと正直に語っており、
上から目線ではなく、先を歩く人が手を振ってくれているようなあたたかさがあります。
8割の人がいる「気づいていないステージ」の罠
多くの人が属しているのが「気づいていないステージ」です。
決して悪い人ではなく、まじめでやさしい人が多い層でもあります。
- うさぎ:さみしがり屋。誰かに構ってほしくて、ひとりで抱えるのが苦手。
- チワワ:見栄を張ってしまう。痛いところを突かれると、つい強く出る。
- ハリネズミ:傷つくのが怖くて、先にトゲを立てる。「どうせ私なんて」が口癖。
このステージに共通しているのは、判断の基準が「他人にどう見られるか」になっていること。
だから人の言葉ひとつで一日の気分が左右され、がんばっているのに心が落ち着きません。
しかし、落ち込む必要はありません。
今の自分に「気づいた」時点で、すでに半分は前に進んでいるからです。
「気づいてる人」(ねこ・ライオン)は何に気づいているのか?
では、上のフィールドにいる人たちは、いったい何に気づいているのでしょうか。
本の中では以下のように整理されています。
- 他人は絶対にコントロールできないという事実
- 「自分は自分、他人は他人」という明確な線引き
- 自分の機嫌と幸せは、自分で責任を持つものだということ
- 長所も短所も含めた、等身大の自分の現在地
「わかってほしい」と他人に期待し、期待どおりにならなくて傷つく。
その繰り返しをやめられたとき、人はふっと身軽になれます。
まずは自由で、ルールも守れて、自分の足で立っている「ねこ」を目指せばいいというのも、
この本のやさしいところです。

自分軸じゃ無い人には
最初辛い内容に感じるかも…
自分と対話する:今日からできる自己分析のやり方
「じゃあ、どうやって上のステージに上がればいいの?」という疑問に対しても、
今日からできる具体的なアクションが書かれています。
- 思ったこと、感じたことをノートに書き出す
- 「好き」より「嫌い」「許せない」から、自分の境界線を知る
- 誰かに嫉妬したときは、その裏にある本音をのぞいてみる
- イライラしたときは、自分がどんな「マイルール」を握りしめているのか考える
とくに私が「ドンピシャだ」と感じたのは、
読んだ本や観た映画について「なぜ自分はここに心が動いたのか」を掘り下げる方法です。
人見知りな私にとって、こうしてブログで本と向き合い、
文字を通して考えを整理することは、そのまま深い自己分析になっていました。
横でネオンくんやゴハンくんがのんびり寝ているのを見ながら自分と対話する時間は、
心を整えるために欠かせない作業だったんだなと気づかされました。

自分の事なのにみんな
自分のことわかってないんだよね。
今の自分は「過去の自分の積み重ね」

この本の中で、私がいちばん胸に残った言葉があります。
今の自分は、過去の自分の選択の結果である。
一見きびしく聞こえますが、これは過去を責める言葉ではありません。
人の目が気になるのも、心を閉ざしてしまうのも、
過去の自分が必死に身につけた「自分を守る手段」だったのです。
だからまずは、「今までよく守ってきてくれたな」と自分をねぎらってあげる。
過去の積み重ねが今なら、未来は「今日からの選択」でいくらでも変えていけます。

最近気づいたのは、人見知りだと思ってたけど
実はフィールドが違ってただけなのかも。
【おすすめな人】こんな人間関係の悩みに効きます
『幸福のための人間のレベル論』は、
以下のような悩みを持つ方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
- 20代〜50代で、人間関係に少し疲れている方
- 子育て世代で、自分のことを後回しにしがちな方
- 職場やママ友の輪で、うまく立ちまわろうとして消耗している方
- 「なんで私ばっかり」と思ってしまう自分が嫌になっている方
- 友達と話が合わなくなって、さみしさを感じている方
- これからの人づきあいを軽やかにしたいシニア世代の方
反対に、いま「絶対に変わりたくない」と思っている方には少し厳しく感じるかもしれません。
自分の弱いところをまっすぐ言葉にされる本だからです。
でも、受け止める準備ができている方には、これ以上ないくらい効くお薬になります。
■ あわせて読みたい
『幸福のための人間のレベル論』を読んで、
「他人の目を気にするのをやめたい」「もっと自分らしく生きたい」と感じた方には、
『嫌われる勇気』も強くおすすめします。
本書でいう「ねこ」や「ライオン」のステージにいる人たちが、
普段どんなふうに世界を見ているのか。
その答えが論理的に、そして対話形式で分かりやすく書かれています。
ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
まとめ:読み終えたあとに私に起きた変化
この本を読み終えたあと、私の中にはこんな変化がありました。
- 人の言動に揺れにくくなった(「あの人は今そのフィールドなんやな」と思える)
- 合わない人を嫌いにならず、そっと距離を置けるようになった
- 「私が悪いのかな」と自分を責める回数が減った
- 自分の機嫌を、自分で取ろうと思えるようになった
- 相手の要求を断れないのは「やさしさ」ではなく、
相手を助長させていただけだと気づき、我慢をひとつ手放せた
正直に言うと、読みはじめは「人を階層に分ける」という考え方に少し抵抗がありました。
でも読み進めるうちに、これが人を裁くためのものではなく、
「自分の現在地を知るための地図」だとわかりました。
まわりの人にも上がってきてほしいけれど、他人はコントロールできません。
だったら、まず自分がやってみせるしかない。
「今のままの自分でも、ここからやり直せるんやな」と素直に思えました。
しんどくなったとき、いま自分がどのフィールドにいるのかを確かめるために、
本棚のすぐ手の届くところに置いておきたい大切な一冊です。

僕も自分軸の練習頑張ってるから
ゴハン君褒めてくれるかな〜

練習は偉いけど
思いっきり他人軸になってるよ。
気になった方はこちらからチェックしてみてください。
『幸福のための人間のレベル論』は、各ストアで詳しく見られます!
読書の時間が取りにくい方には、耳で楽しめる「Audible」もおすすめです。
通勤中や家事の合間に聴けるので、意外と読書が身近になりますよ。
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