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「どうせもうすぐ死ぬんだから」
そんな言葉を、自分への言い訳にしていませんか?
内館牧子さんの小説『すぐ死ぬんだから』は、
そんな投げやりな気持ちを鮮やかに裏切ってくれる一冊です。
夫の急死、隠された衝撃の真実、そして迫りくる老い。
絶望の淵に立たされた78歳の主人公が、なぜ再び前を向くことができたのか。
本記事では、作中に登場する
「セルフネグレクト(自己放任)」という言葉にドキッとした私が、本書から学んだ「人生を最後まで自分のものにするための3つの決意」についてまとめました。
老後の不安をエネルギーに変えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

若い子も楽しめるよ。
歳をとるって、そんなに悪いことですか?

この物語の主人公は、78歳の忍ハナ。
おしゃれが大好きで、化粧も服も手を抜きません。
同窓会では「10歳は若く見える」と言われるほど。
だけど彼女は、ただ若作りをしているわけではありません。
「どうせもうすぐ死ぬんだから」と投げやりになるのではなく、
「どうせ死ぬんだから、今をちゃんと生きる」と決めている人です。
年齢を言い訳にしない。
衰えを自覚しながらも、自分を放り出さない。
そんな姿が、まず胸に残ります。

何歳になっても、
食後の毛繕いは
欠かさないよ。
夫の死と、思いがけない事実
穏やかな老後を送っていたハナに、突然の別れが訪れます。
長年連れ添った夫・岩造が急死します。
ここから物語は一気に動きます。
深い悲しみ。
空っぽになった家。
物音のない部屋に、寂しさを感じてきます。
「自分しかいない家」という描写が、とても切ないのです。
さらに、夫の遺言書から明かされる思いがけない事実。
信じていた人生が、ぐらりと揺れます。
だけど、この作品は不幸の物語ではありません。
そこからどう立ち上がるかの物語です。
ハナは怒りも悲しみも、全部エネルギーに変えていきます。
その変化が痛快で、読んでいて思わず背筋が伸びます。

あまりベタベタしないけど
実は寂しがり屋です。
「セルフネグレクト」という言葉にドキッとする
本作で印象的なのが、外見と心の関係です。
外見を整える人は、どこか内面にも張りがある。
何もかもどうでもいいと思い始めると、心も閉じていく。
それは単なる美容論ではありません。
自分を大事にするかどうか、という話です。
年齢を重ねれば重ねるほど、
運動、食事、姿勢、服装。
どれも面倒になります。
でも、そこを放棄したとき、
人は「生きること」まで放棄してしまうのかもしれない。
ハナは決して完璧ではありません。
落ち込み、投げやりになり、怒り狂います。
それでも、最後は自分を取り戻します。
その姿に、「まだ間に合う」と思わされました。

僕もちゃんと
爪研いでるよ。
誰におすすめの本か
この本は、こんな方におすすめです。
・40代以上で、老いを少し意識し始めた人
・50代、60代、70代で、これからの人生に迷いがある人
・パートナーとの将来を考えると不安になる人
・見た目を気にすることに罪悪感を持っている人
・「もう若くないし」と口にしてしまうことが増えた人
気分で言えば、
・元気が出ないとき
・将来がぼんやり不安なとき
・誰かに背中を押してほしいとき
そんなときに、そっと開いてほしい本です。
若い人にも、もちろん読んでほしい。
老後はまだ先の話、ではないと気づくからです。

やりたいことやりすぎて
今怒られています。
あわせて読みたい
老後は「自分の人生は自分のもの」。 この言葉に強くうなずいた方は、
垣谷美雨さんの『マンダラチャート』もきっと心に響くはずです。
未来を誰か任せにしない。 自分で描く。
そんな生き方を、物語を通して教えてくれる作品です。
どんなシーンで読みたいか
・通勤電車の中で、少しずつ
・休日の午後、コーヒーを飲みながら
・夜、ひとりで静かに考えごとをしたいとき
・気持ちが沈んで、何もやる気が起きない日
特に、パートナーが隣にいる日常の中で読むと、感じ方が変わります。
「この時間は当たり前じゃない」
そう思えてくるからです。
読み進めるうちに、ハナの言葉が胸に刺さります。
刃に衣着せぬ物言い。
でもどこか温かい。
テンポもよく、重たいテーマなのに読みやすい。
エンタメとしても、しっかり楽しめます。

隠し事してないか、
いきなり聞いちゃえ。
老後は「自分の人生は自分のもの」

この作品の根っこにあるのは、ここだと感じました。
老後は、誰かのための人生ではない。
自分の人生は、自分のもの。
夫がいなくなっても。
裏切りを知っても。
他人の人生に責任を取る義務はない。
その潔さが、読んでいて気持ちいいのです。
嫌われてもいい。
主張してもいい。
品格を持って、衰退していく。
この「品格のある衰退」という感覚が、とても印象に残りました。

みんな歳はとるけど
楽しまなきゃね。
読後に得られる気づき
読み終えたあと、こんな変化がありました。
・歳をとることが、少し怖くなくなる
・今日の服を、ちゃんと選びたくなる
・パートナーとの時間を大事にしようと思える
・やりたいことを先延ばしにしなくなる
・「老後のために」と言い訳せず、今を生きたくなる
行動することで、人は前に進む。
当たり前のことなのに、忘れがちです。
ハナは、悲しみのど真ん中で動きました。
だからこそ、再び息を吹き返したのだと思います。

いっぱい猫じゃらし
振ってもらわなきゃ。
人生は最後までわからない
タイトルだけ見ると、後ろ向きな物語に感じるかもしれません。
だけど実際は、その逆です。
78歳でも、新しいことは始められる。
怒りも、嫉妬も、いつか笑い話になる。
歳をとっても、運は巡る。
「どうせ死ぬんだから」と言いながら、
いちばん力強く生きているのがハナです。
人生は決断の連続。
日々の小さな選択が積み重なって、
ここぞというときの大きな決断になる。
読んでいて、そんなことを考えました。

美味しいもの食べとかないと
食べれなくなるかも。
読み終えた今、私が「これから」決めたこと
本書を読みながら、私は何度も想像してしまいました。
「もし、大切な人が先にいなくなったら、自分はどうなってしまうのだろう」と。
正直、想像するだけで怖くなりました。
でも、読み進めるうちにその恐怖は、
「だからこそ、今ある時間を、そして自分自身を大切にしていきたい」
という前向きな覚悟に変わっていきました。
「老い」は避けられない、でも「あきらめ」は選べる
この本が教えてくれたのは、抗えない衰えを受け入れつつも、
自分を放り出さない(セルフネグレクトしない)ことの気高さです。
私もハナのように、少し背筋を伸ばして生きていこうと思います。
具体的に、今日から以下の3つを私の「新しい習慣」に加えることにしました。
- 筋トレと食事: 面倒でも体を動かし、自分の体を作る「食」を疎かにしない。
- 知性を磨く: 常に本を読み、新しい価値観に触れて頭を鍛え続ける。
- 外見を整える: 「もう若くないから」と言い訳せず、鏡の前の自分を好きでいられる努力をする。
人生を「自分のもの」にするために
老いは避けられません。
でも、自分をあきらめるかどうかは、自分で選べます。
これからも年齢を言い訳にせず、
誰のためでもない「自分の人生」を、自分の足でしっかりと歩んでいきたい。
読み終えたあと、自然と背筋が伸び、明日が少し楽しみになる……そんな一冊でした。

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コメント
「品格のある衰退」という感覚が、とても印象に残りました。
セルフネグレクトという言葉も父から、父の両親の介護が始まったときに聞かされた言葉で、その時に聞いたきり忘れていたのですが、今回ブログを読んで、自分事として捉えることが大切だと気づきました。
私も今回の記事をきっかけに、品格ある衰退を心がけて生きていこうと思います。
途中何度も猫ちゃんたちに癒されました。
ありがとうございます☺️