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古市憲寿さんの小説『ヒノマル』を読みました。
昭和18年の戦時下の日本を舞台に、少年と少女の出会いを描いた青春小説です。
「正義とは何か?」「時代に流されず、自分をどう貫くか?」
そんな深く普遍的な問いを静かに、しかし力強く投げかけてくる本作。
今回は、『ヒノマル』のあらすじや、読んで深く考えさせられた感想をレビューします。
現代社会にモヤモヤを感じている方にこそ、ぜひ読んでほしい一冊です。
古市憲寿『ヒノマル』とは?(あらすじ・作品情報)

物語の中心にいるのは、強い愛国心を持つ少年です。
「お国のために命を捧げることが正義」だと信じて疑わない彼が、
ごく普通の感覚を持ったある少女と出会います。
価値観の異なる二人を通し、少年は少しずつ「自分の頭で考える」
ことの重要性に気づいていきます。
戦争という異常な状況下で、彼らが何を見て、どう生きようとしたのかが繊細に描かれています。

周りがやっていると
それが当たり前に
思えてくるよね。
『ヒノマル』を読んで感じた3つの感想と魅力
1. 時代が変われば「正義」も変わる危うさ
この作品から最も強く感じたのは、「正義は時代によって容易に変わる」という事実です。
少年が抱く純粋な愛国心も、現代の私たちから見れば異様に映るかもしれません。
しかし、どんなに純粋な信念であっても、
それが「どのような時代背景で生まれたのか」を知ることで、見方は大きく変わります。
私たちが今信じている「正義」も、絶対ではないのだと気づかされました。
2. 戦争が奪うのは「命」だけじゃない
『ヒノマル』は、戦争の物理的な悲惨さだけでなく、
人々の価値観や日常の感覚までも変えてしまう恐ろしさを描いています。
- 敵との戦い以上に広がる、国民同士の相互監視
- 同調圧力による「正しさ」の押しつけ
- 「普通に生きる」ことが難しくなる息苦しい世界
これは戦時中という過去の話にとどまらず、現代を生きる私たちにも痛いほど重なる問題です。
3. 現代社会(パンデミック後)に通じる鋭いメッセージ
作中には、ハッとさせられるような鋭く痛快なセリフが散りばめられています。
「馬鹿な人ほど間違った手段を盲信して、意味のない運動に躍起になる」
「極めて官僚的な理由で国民同士が分断される」
これらの言葉は、パンデミック後の今の社会の空気をそのまま切り取ったかのようです。
誰かが掲げた「正しさ」に無意識に従い、自分で考えることを放棄してしまうことの危うさ。
物語はそれを静かに、しかし強く警告しています。

柔軟な考え方を
持っていようね。
印象に残った名言:「心は自由」という希望
とくに印象的だったのが、作中で語られる以下のセリフです。
「人間に与えられた唯一の贈り物は、他人の心が分からないこと」
「いつだって、私たちの心は自由よ」
誰にも縛られない、心の自由。
たとえ時代や環境に抑圧され、行動が制限されたとしても、
自分の内側には「選ぶ自由」が残されている。
それは、どんなに閉ざされた状況下でも希望を失わないための、大切な鍵なのだと感じました。

自分勝手すぎたら
ダメだからね。
合わせて読みたいおすすめの戦争小説:加藤シゲアキ『なれのはて』
「日本の戦時下という極限の状況で、人は何を信じ、どう生きるのか」という視点に興味を持った方には、加藤シゲアキさんの『なれのはて』も強くおすすめします。
戦争の影がじわじわと日常に忍び込む中で、
個人が時代に翻弄される様子を丁寧に描いた傑作です。
『ヒノマル』と同様に、日本の過去を覗き見ながら現在を問い直すような、
深い読書体験が味わえます。
まとめ:自分自身の「正義」を問い直す一冊
『ヒノマル』は、昭和という重い時代を背景にしながらも、
今を生きる私たちにこそ必要な問いを投げかけてくる物語でした。
世の中の「何が正しいか」ではなく、「自分は何を信じて生きていくか」。
その答えを、自分の頭で考え、持てる人間でありたいと心から思える作品です。
気になった方は、ぜひ実際に手に取って読んでみてください。

SNSでもフェイクニュースが
出回っているから気をつけてね。

あ〜あ。
またチュールに釣られて
爪切られてるじゃん。
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