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秋吉理香子さんの『絶対正義』は、私たちが普段何気なく信じている「正しさ」が、
いかに簡単に人を追い詰める凶器に変わるかを描いた衝撃作です。
1. 『絶対正義』のあらすじ・作品情報

物語の中心にいるのは、どんな些細な違反も見逃さず、
法律や規律を絶対的なものとして信じて疑わない女性・範子(のりこ)。
彼女の狂気とも言える「正しさ」は、次第に友人たちを精神的に追い詰め、
最終的には彼女自身が命を奪われるという最悪の結末に繋がります。
しかし、物語はそこで終わりません。
数年後、残された友人たちのもとに届いた一通の招待状……。
そこから、過去の罪と新たな恐怖が交錯する再会が始まります。

ルールを守るのは大事なこと
だけど厳しすぎるのも冷たいよね。
2. 読んで感じた3つのポイント(感想・考察)
範子という存在がもたらす「正しさ」の恐怖
範子の振りかざす正義には、一切の「情」がありません。
「ルールを守ること」だけが絶対的な価値観であり、他人の事情や感情は完全に無視されます。
正しいことをしているはずなのに、なぜか周囲が不幸になっていく過程は、
ホラー小説とは違うベクトルの恐ろしさがありました。

僕は納得できない
ルールには従えないかも…
「正義」は誰のためにあるのか?という葛藤
人が生きる社会は、白黒つけられない複雑な事情で溢れています。
ときには小さな嘘や、ルールを少し曲げた気遣いが人を救うこともあるはずです。
「ただ正しいだけ」では人は救えない。
本作は、人間関係における「優しさ」や「柔軟さ」の大切さを逆説的に教えてくれます。

コロナ禍の時は規制が強すぎて
社会がギスギスしていた感じあるよね。
現代のSNS社会とリンクする不気味さ
範子の言動を読んでいると、現代のSNS社会と重なる部分が多々あることに気づきます。
些細なミスや失言が絶対に許されず、
匿名の人々によって個人が激しく糾弾される光景は、もはや日常茶飯事。
「正義」という言葉が、
誰かを攻撃するための免罪符として使われている現代社会への鋭い警鐘のように感じました。

ちょっとした投稿の揚げ足取りで
炎上があちらこちらで起こっているよね。
3. この本はこんな人におすすめ!
ここまでの内容を踏まえて、『絶対正義』は以下のような方に特におすすめの一冊です。
- イヤミス(読後に嫌な気分になるミステリー)が好きな人
- 人間の複雑な心理を描いたヒューマンドラマを読みたい人
- SNSなどでの過剰な「正義感」に少し疲れや疑問を感じている人
- 読後に誰かと感想を語り合いたくなるような、余韻の残る作品を探している人

口を出しすぎると
大変なことになっちゃうよ。
4. あわせて読みたいおすすめ小説『レモンと殺人鬼』
「正しさ」と「人間関係」にモヤモヤを感じた方へ。
『絶対正義』が描く“正義の暴走”に胸がざわついたなら、
やさしさや共感が誰かを追い詰めるという視点で描かれる
『レモンと殺人鬼』(くわがきあゆ)もおすすめです。
過去の事件と向き合う主人公が、社会や他人の目線、
自分の感情とどう折り合いをつけていくのか。
こちらも読後に多くの問いが残る、静かな衝撃を与えてくれる一冊です。
5. まとめ:読後に残るモヤモヤと「正義」への問い
「正しいことをする」ことは、本来素晴らしいことです。
けれど、それが他人を徹底的に傷つける刃になるのだとしたら
……それは本当に「正義」と呼べるのでしょうか。
この小説は、決して「スッキリする終わり方」ではありません。
しかし、だからこそリアルであり、
読み終えた後に自分自身の価値観を深く見つめ直したくなります。
「正義ってなんだろう?」「自分は誰に共感すべきだったんだろう?」
というモヤモヤを楽しめる、素晴らしい作品でした。
ちょっと怖いけれど、深く考えさせられる一冊。

僕はルールにあまり縛られないけど
ネオンくんは偉いからしっかりしてるんだよ。
ご飯だって一口30回噛んでるしね。

え…そっそうだよ。
モグモグモグモグ…
えーん😭全然食べ終わらないよー。
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