【要約・感想】忙しいのに休めないあなたへ。菅原洋平『多忙感』が教える解消法

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「今日もやること山積みで、頭がずっとフル回転している気がする」

そんなふうに感じながら、毎日を過ごしていませんか?

実は、忙しさには2種類あります。
本当に作業が多い「多忙」と、そう”感じてしまっている”だけの「多忙感」。
この本が教えてくれるのは、後者――つまり、多忙感を手放すための方法です。

菅原洋平さんの『多忙感』は、脳科学をベースに
「なぜ私たちは追われ続けているのか」を解き明かし、
日常生活の中で今すぐ実践できるヒントをたっぷり詰め込んだ一冊。
読み終えたあと、「もしかして、疲れているのは私のせいじゃなかったのかもしれない」
と思える、そんな本です。

読書と猫が大好きです。
「次に何読もう?」のヒントになる記事を届けています。
あなたの“次の一冊”につながればうれしいです。

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【要約】『多忙感』が紐解く「なんとなく忙しい」の正体とは?

頭の中がタスクで埋まってしまっているイメージ画像

「忙しい」って言葉、口にするたびに少し後ろめたくなりませんか。
「たいして仕事してないのに」
「もっと忙しい人はいる」
「自分の管理が悪いだけ」
……そうやって自分を責めてしまう人に、
この本はまず「それは脳が疲弊しているせいだ」
とはっきり言ってくれます。

多忙感の原因はふたつ。
ひとつは脳疲労、もうひとつは外乱です。

スマートフォンが普及したことで、
私たちの脳は24時間365日、
情報の洪水にさらされるようになりました。
メールの通知、SNSの更新、次々と届くチャット。
それらひとつひとつは「緊急のこと」のように感じてしまうけれど、
実際は”新しいだけ”のことがほとんど。
それでも脳は「すぐ対応しなければ」と反応し続け、じわじわと疲れ果てていく。

疲れた脳は、さらに外乱に引っ張られやすくなる。
通知が来るたびにそちらに意識を向けてしまい、
目の前のことに集中できなくなる。
この悪循環こそが「多忙感」の正体なんです。

読んでいて、「これ、私のことだ」と何度も思いました。

ネオンくん
ネオンくん

LINEのグループチャットの通知が
歌のように鳴ってる人いるよね。


効率化しても楽にならない根本的な原因は「脳疲労」

AIを使うようになって、仕事のスピードは上がった。
ツールも揃えた。
それなのに、なぜかちっとも楽にならない――。

そんな悩みを持つ人は、今とても多いと思います。

本書に登場するBさんのエピソードが、まさにそれです。
効率化で空いた時間に、ゲームをして、動画を見て……気づけば脳はずっと稼働したまま。
「休憩した」つもりが、実は脳にとってはぜんぜん休めていなかった。

この本は「脳を臓器として考えよう」と提案します。
胃の調子が悪いときに、無理に食べ物を詰め込んだりしない。
それと同じように、脳が疲弊しているときに
「なんでこんなことも処理できないんだ」と責めるのは、おかしな話なんです。

エネルギー総量が決まっている臓器として脳を扱う、
という発想の転換。
これだけで、少し自分に優しくなれる気がしました。

ゴハンくん
ゴハンくん

休憩にスマホ見てしまったら
脳はさらに疲れちゃうんだね。


多忙感の解消法①:「やらなきゃ」を「どうやってやろう」に変える

やらされるより、どうやろうに切り替えたイメージ画像

多忙感を解消するうえで、本書がもっとも力を入れているのが
「受動感覚から能動感覚へ」という考え方です。

指を頬に当てたとき、「頬に何かが触れた」と感じるのが受動感覚。
逆に、自分から意識して頬に指を当てることが能動感覚。
朝起きてすぐにスマホのメールをチェックするのは受動の行動、
自分がやりたいことから始めるのは能動の行動です。

「やらなきゃ」という言葉は、受動感覚の象徴です。

「どうやってやろう」に言い換えるだけで、
同じタスクでも「主体的に動いている感覚」が生まれてくる。
この小さな言葉の変化が、脳の疲れ方を大きく変えるというのです。

難しいことは何もありません。
ただ、言葉を変えるだけ。
それでも効果があると聞いて、半信半疑ながら試してみたくなりました。

ネオンくん
ネオンくん

忘れても繰り返していると
だんだんできるようになるかもね。


多忙感の3つのステージ――あなたは今どこにいますか?

本書では、多忙感の深刻度を「ステージ1〜3」で説明しています。
自分の今の状態を知るための目安として、とてもわかりやすかったです。

  • ステージ1:ソワソワする 周囲の音や人の動きが気になり出す。
    ちょっとしたことが不快になってくる段階。
  • ステージ2:イライラする ソワソワがイライラに変わり、
    体のあちこちを消耗させるホルモンが出始める。
  • ステージ3:ぐったりする 脳内の「ミクログリア」が暴走し、神経を攻撃し始める。
    無気力になり、気力が湧かなくなる段階。

ステージが進むほど、「物忘れ」「ぼーっとする」「あっという間に時間が過ぎる」
という症状が出やすくなります。
ワーキングメモリが機能不全になると、
認知症かと疑うくらい忘れやすくなることもあるそうです。

「最近、物忘れがひどいな」「集中したつもりなのに何も頭に入ってこなかった」
……そう感じることが増えていたら、それは多忙感のサインかもしれません。

ゴハンくん
ゴハンくん

少しでも眠気が来たら
脳が疲れたサインだよ。


多忙感の解消法②:マルチタスクをやめ、シングルタスクに集中する

「仕事のできる人はマルチタスクが得意」というイメージ、
どこかで信じていませんでしたか?

本書は、はっきりとそれを否定します。
マルチタスクは存在せず、ただ「切り替えを繰り返しているだけ」であると。
そしてその切り替えのたびに脳は疲弊し、多忙感のスパイラルへと落ちていく。

実は、シングルタスクに集中するほうが「結局は最速」なのだと著者は言います。
脳は未処理のタスクを「緊急のこと」と誤認してしまうから、
ひとつひとつ片づけていくほうが、脳の消耗も少なく、質も高い仕事ができるのです。

まずは15分だけ、スマホもメールも見ずにひとつのことに集中してみる。
それだけでいい、という提案は、ハードルがとても低くて助かりました。

ネオンくん
ネオンくん

猫の手も借りたいの?


多忙感の解消法③:「リアクション」ではなく「アクション」で動く

通知が来たらすぐ返す。メールを見たら即対応する。
それが「仕事のできる人」だと思っていた時期がありました。
でも本書は言います、それは「リアクション」の行動であり、脳を最も疲弊させる動き方だと。

獲物を狙うときは長時間待てるのに、追いかけられると疲れてしまう。
そんなたとえがとても腑に落ちました。

「アクション」は、自分から動くこと。
返信はまとめてする時間を決める。
通知は意識的に無視する。
連絡できる時間をあらかじめ相手に伝えておく。
こうした小さな工夫だけで、追われている感覚がずいぶん変わってくると著者は言います。

外乱を「利用する側」になること。
受け身でいることをやめることが、多忙感から抜け出す大きな一歩なんです。

ゴハンくん
ゴハンくん

同じ事するのにも
考え方で違うんだね。


菅原洋平『多忙感』はこんな人にぜひ読んでほしい

この本は、特定の職業や年齢に限らず、幅広い人の胸に刺さる一冊だと思います。

  • 毎朝「今日もしんどい」と思いながら起きている30〜50代の働く世代
  • 効率化のためにさまざまなツールを試しても、楽にならないと感じている人
  • スマホが手放せなくて、なんとなく罪悪感がある人
  • 「忙しい」が口癖になってしまっている人
  • 主婦・主夫として、家事と育児と仕事に追われている人

「忙しい」が美徳のように語られる時代に、
「忙しそうに見えることに誇りを感じている部分があるかもしれない」
と自分を振り返るきっかけになる本でもあります。


こちらもオススメです。

「どうやってやろう」と主体的に動くためには、
まず自分がやりたくないことに「イヤ」と気づくことも大切ですよね。
もし「いつも周りの空気を読んで引き受けてしまい、結果的に忙しくなっている……」
と感じている方は、こちらの本も大きなヒントになるはずです。
[ずっと「イヤ」って言いたかった。 “本当の自分”に戻るための5つのステップ]

どんなシーンで読みたい本か

この本は、夜ひとりになれる時間にゆっくり読むのがおすすめです。

職場や家の中で誰かの目を気にしているときではなく、
お風呂上がりのリラックスした時間とか、寝る前の30分とか。
自分の脳と、静かに向き合えるときに読んでほしいです。

通勤・通学の電車の中でも読みやすい文体で、
難解な専門用語も少ないので、スラスラ読み進められます。
「最近なんか疲れてるな」「ぼーっとすることが増えたな」
と感じているときに、手に取ってみてください。
読んでいるうちに、「あ、これ私だ」という場面がきっと見つかります。

ネオンくん
ネオンくん

スマホじゃなくて
僕を見てよ。


読後に得られる気づきと変化

この本を読んで、まず変わるのは「自分への見方」だと思います。

「やる気がないのは意志が弱いから」
「管理できないのは自分がダメだから」
――そんなふうに自分を責めてきた人ほど、
読んでいてふっと肩の力が抜ける感覚があるはずです。
それは、脳疲労という”生理現象”のせいだと知るから。

そして、「どうやってやろう」という言葉を使うだけで、
少し前向きな気持ちになれる。
朝の最初の15分を、自分がやりたいことから始めるだけで、
1日の感触が変わってくる。
紙にタスクを書き出すだけで、頭の中の渋滞が少し解消される。

どれも大げさな変化ではありません。
でも、積み重なると確実に「追われている感覚」が薄れていきます。

「充足感」とは、タスクが少ないことではなく、
自分の意志で動いている感覚のことだ、という言葉が特に刺さりました。
忙しくても、充足感は持てる。その実感を、少しずつ取り戻せる一冊です。

ゴハンくん
ゴハンくん

頭の中を掃除して
スッキリさせようね。


『多忙感』の感想・書評:人生を自分でコントロールするために

読み終えたとき、正直なところ少し悔しいような気持ちになりました。

「もっと早く知りたかった」という感覚に近いかもしれません。
毎朝スマホを開いてメールを確認し、
通知が来るたびに手を止めて、気づいたら夜になっていてぐったりしている。
そんな毎日を「仕方ない」と思って過ごしてきたけれど、
それは「脳が疲弊している状態を自ら続けていた」ということだったんだと気づいて、
少し呆然としました。

同時に、「やれることはある」という希望も感じました。
15分シングルタスクをやってみる。
朝一番にメールではなく自分のやりたいことをする。
通知をまとめて返すようにする。
どれも今日からできることばかりです。

「やらなきゃ」という言葉を「どうやってやろう」に変えた瞬間に、
頭の中の重さがふっと軽くなった気がしました。
たった一言の違いなのに、こんなに感覚が変わるんだと驚きました。

ふと、周りにいつも「時間がない」と焦っている人のことを思い浮かべました。
脳を臓器として休ませる発想や、タスクの重要度を整理する考え方を知ったら、
きっと少し楽になれるんじゃないか、と。
でも同時に、こういう気づきって、自分から求めて得たものじゃないと、
なかなか腑に落ちないものだとも感じました。

人生を自分でコントロールしている感覚を持ちながら生きていけたら、
後悔も少なくなるのかもしれない。
読み終えて、そんなことを思いました。
忙しさに疲れたすべての人に、手に取ってみてほしい一冊です。

ネオンくん
ネオンくん

20時間寝たいしご飯も
食べなきゃいけないし
忙しい…ムニャムニャ。

ゴハンくん
ゴハンくん

ネオンは寝ながらバタバタしてるけど
どんな夢を見てるのかな?騒がしい奴。


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