「直木賞をめぐる作家と編集者のリアルを描いた衝撃作です」
最近、こんな気持ちになることはありませんか。
・がんばっているのに、なかなか認められない
・結果がほしくて焦ってしまう
・誰かに「すごい」と言ってほしいのに、素直に言えない
『PRIZE ―プライズ―』は、そんな心の奥にある「承認欲求」を真正面から描いた物語です。
この本を読むことで、
賞とは何か。
評価とは何か。
そして、自分はなぜ認められたいのか。
その問いに、ゆっくり向き合うことができます。
読後、きっと少しだけ、
自分の気持ちを大切にできるようになります。

大人になると
賞を貰うこと
少なくなるよね。
賞がほしい。その気持ちは悪いことですか

この物語は、「賞をどうしても取りたい作家」の話です。
でも、ただの業界小説ではありません。
主人公は人気作家・天羽カイン。
売れている。
ファンも多い。
それなのに、直木賞だけは取れない。
書店員が選ぶ賞には名が挙がるのに、
作家が選ぶ文学賞には届かない。
「無冠の帝王」。
その言葉は、誇らしいようでいて、どこか残酷です。
カインは言います。
賞がほしい。
認められたい。
その姿が、とても生々しい。
読んでいると、
「そんなに執着しなくても」と思う場面もあります。
でも同時に、
「わかる」とも思ってしまう。
誰だって、
努力が報われる瞬間を待っているからです。

この記事を最後まで
読んでくれたら
賞あげるからね。
作家と編集者の、危うい距離

この作品のもうひとつの軸は、編集者の存在です。
南十字書房の若き編集者・緒沢千紘。
彼女はカインの才能に心から惚れ込みます。
一緒に傑作を作りたい。
賞を取らせたい。
その気持ちは純粋です。
でも、だんだん境界線があいまいになっていく。
どこまでが助言で、
どこからが介入なのか。
どこまでが信頼で、
どこからが依存なのか。
編集者が原稿にどれほど関わるのか。
作品は誰のものなのか。
読んでいると、胸がざわつきます。
作家は強い。
けれど、とても繊細。
編集者は支える立場。
けれど、同じくらい欲を持っている。
クリエイティブな世界の熱量と怖さが、ひりひりするほど伝わってきます。

恋でもなんでも熱中すると
周りが見えなくなるよね。
文学賞の裏側を知ってしまう
物語には、直木賞の選考や、出版社の駆け引きが描かれます。
選ぶ側の葛藤。
選ばれる側の焦燥。
元選考委員の作家が語る「直木賞とは何か」という場面は、
思わず息をのみました。
賞は、夢。
でも同時に、
人の人生を変えてしまう力を持っています。
選ばれれば、一気に世界が広がる。
選ばれなければ、取り残された気持ちになる。
賞に執着するカインの姿は、
どこか痛々しい。
でも、それほどまでに賞が重いのだと知ると、
受賞作を見る目が変わります。
今まで私は、「受賞作だから」という理由で本を選ぶことはほとんどありませんでした。
けれど、この作品を読んでから、
帯に書かれた「受賞」の二文字の重みを感じるようになりました。
そこには、作家と編集者の膨大な感情が詰まっているのだと。

賞をとってなくても、
物語を作れる作家さんはすごいよ。
承認欲求は、誰の中にもある
カインの姿は、時に怖いです。
怒り。
嫉妬。
焦り。
でも読んでいるうちに、
自分の中にも同じ気持ちがあることに気づきます。
・ちゃんと評価されたい
・あの人より上に行きたい
・失敗を認めたくない
千紘のカインへの傾倒も、危うい。
自分だけが理解者でありたいという思い。
読んでいて心配になります。
でもそれも、人間らしい。
この物語は、
作家の矜持も、恥も、欲も、すべてさらけ出しています。
だからこそ、刺さる。

猫カフェで他の猫の匂いつけて来たら
爪で引っ掻きます。
こんな人におすすめです
この本は、こんな方に届いてほしいです。
・20代〜50代で仕事に本気で向き合っている人
・評価や昇進、結果に悩んでいる人
・創作活動をしている人、ブロガー、ライター
・負けたくない気持ちを抱えている人
・文学賞の裏側に興味がある人
特に、
「がんばっているのに報われない」と感じているとき。
心に刺さる一冊になります。

どんな仕事でも
みんなすごいよ。
【あわせて読みたい】出版業界・作家のリアルを描いたおすすめ小説
『PRIZE』と同じように、小説家や出版業界の裏側、
そしてクリエイターの狂気とも言える情熱を描いた作品をお探しなら、
木爾チレンさんの『神に愛されていた』も必読です。
こちらは「圧倒的な才能を持つ後輩」に対する、
先輩作家の壮絶な嫉妬と絶望を描いた物語。
ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしです!
こんな時間に読んでほしい
この物語は、一気読みしてしまう力があります。
・通勤電車の中で、仕事前に気持ちを奮い立たせたいとき
・夜、ひとりで静かに考えたいとき
・気持ちが疲れて、何かに没頭したいとき
・前向きになりたいけれど、迷っているとき
ページをめくる手が止まりません。
そして読み終えたあと、
しばらく考え込んでしまいます。

ライバルがいる人は、
読んで気分上げちゃえ。
読後に、きっと残るもの
この本を読むと、いくつかの変化が生まれます。
・賞や評価を見る目が変わる
・結果だけで人を判断しなくなる
・努力の裏側を想像できるようになる
・自分の承認欲求を少し許せるようになる
賞を取ることがゴールなのか。
それとも、自分らしく書くことなのか。
簡単な答えは出ません。
でも、問いを持てる。
それだけで、読書の価値は十分だと思います。

人間の感情は複雑だね。
最後に
読みながら何度も賞を取って
欲しいと応援していました。
そしてカインの焦りに、
自分の姿を重ねて熱くなっていました。
「認められたい」と強く思う気持ちは、
他人から見たら小さいことかもしれません。
でも、否定もできない。
読み終えたとき、
賞を取ることよりも、
まっすぐに作品と向き合う姿勢のほうが
尊いのかもしれないと思いました。
そして、一冊の本が生まれるまでに、
こんなにも多くの感情が動いているのだと知り、
これからはもっと丁寧に本を読みたいと感じました。
私はこの物語を読み終えたとき、
少しだけ前以上に本が好きになった気がします。
そして、また次の本を手に取りたいと思いました。
もし今、何かに執着して苦しくなっているなら。
この物語が、そっと寄り添ってくれるかもしれません。

最後まで読んでくれて
ありがとう賞あげるね。

すごいね。
おめでとう。
コメント