『よるのばけもの』感想・あらすじ|住野よるが描く思春期のいじめと傍観者の葛藤

住野よるさんの『よるのばけもの』サムネイル画像
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この記事のまとめ

  • いじめや人間関係に悩む学生に寄り添う、住野よるの青春小説
  • いじめの「傍観者」だった自分を見つめ直すきっかけになる物語
  • 誰もが持つ「多面性」と「想像力」について深く考えさせられる

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1. 『よるのばけもの』のあらすじ・作品概要

夜の学校で二人が話しているイメージ画像

夜になると、なぜか六つ目の「ばけもの」に変身してしまう男子中学生の主人公(安達)。
ある夜、彼がばけものの姿で忘れ物を取りに夜の学校へ向かうと、
そこにはクラスで酷いいじめを受けている少女(矢野)の姿がありました。

昼間は関わりを避けている二人ですが、
「夜の校舎」という特別な空間で静かに言葉を交わすようになります。
夜の秘密の共有をきっかけに、
いじめの「傍観者」であった主人公の心に少しずつ変化が訪れる――という物語です。

ネオンくん
ネオンくん

夜の学校なんか
怖くて入れないよ。

2. 『よるのばけもの』読了レビュー・感想

思春期の息苦しさと「生き延びる」こと

この作品を通して最も強く心に響いたのは、
「難しいことはいい、生き延びなさい。大人になったらちょっとは自由になれる。」
というメッセージでした。

思春期の学校という閉鎖的な空間では、ただ「生き延びる」ことすら大変な時期があります。
それでも「今を越えた先に自由がある」と、
読者の背中をそっと押してくれるような優しさを感じました。

ゴハンくん
ゴハンくん

子供は自分で逃げ場を
選べないのが辛いよ…

クラスの「正しさ」と傍観者であることの怖さ

物語は、単純な善悪では語れません。
「いじめを止めれば、今度は自分が標的にされるかもしれない」という恐怖と、
クラスの絶対的な「正しさ」から外れることへの不安。

「みんなが正しい。あの子はおかしい。僕…俺は…?」

自分の立場や考えが揺らぎながらも、何かを選び取ろうともがく少年の姿には、
思春期ならではのリアルな苦しさともどかしさが詰まっています。
自分を守るために「無関心」を装う傍観者の心理が痛いほど伝わってきます。

だからこそ、「想像力を持つこと」の大切さと、
「持ちすぎないこと」のバランスという、正解のないテーマについて深く考えさせられました。

ネオンくん
ネオンくん

いろんな人が集まると問題
は絶対出てきちゃうよね。

3. この本をおすすめしたい人

『よるのばけもの』は、以下のような方にぜひ読んでほしい一冊です。

  • 今まさに学校の友達関係に悩んでいる中学生・高校生
  • いじめを「見て見ぬふり」してしまっていることに罪悪感がある人
  • 本当の優しさとは何かを考えたい人

主人公と少女の関係を通じて、
他人との関わり方や自分の居場所について静かに問いかけてきます。
少しの勇気が誰かを救うかもしれないと気づかせてくれる、
忘れられない読書体験になるはずです。

ゴハンくん
ゴハンくん

誰もが通ってくる問題だけど
学生の時に読みたい本だな。

4. 合わせて読みたいおすすめ小説:木塩鴨人『月がある』

夜にしか見えない心の本音や、人と人との絶妙な距離感を描いた作品に惹かれた方には、
木塩鴨人さんの『月がある』もおすすめです。
こちらも、静かで繊細な描写の中に「どうしようもない日々を生きることの意味」
を問いかける名作です。

▶︎ 木塩鴨人『月がある』の感想・レビューはこちらから

5. まとめ:『よるのばけもの』で自分を見つめ直す夜を

住野よるさんの『よるのばけもの』は、
自分の中にある「弱さ」や「多面性」を優しく肯定し、前を向く勇気をくれる作品です。

ネオンくん
ネオンくん

僕もいじめられてたけど
今はとっても楽しいよ。

ゴハンくん
ゴハンくん

大人になったら優しい人も
楽しい場所で楽しんでいこうね。


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