2025-08

柚月裕子

死刑囚の最期の言葉『約束は守ったよ』に隠された真実

この本で得られるもの『教誨』は、死刑囚・三原響子の人生を追いながら、人が罪を犯す背景、家庭や社会の影響、そして「人は善人でも悪人でもない」という宗教的な視点を描き出す小説です。この本を読むことで――家庭環境や社会構造が人を追い詰める現実を知...
綿矢りさ

コロナ禍の北京で完全勝利!?『パッキパキ北京』感想と学び

この本から得られるもの海外駐在や移住生活のリアルな体験を疑似体験できる「どんな状況でも楽しむ力」を持つ菖蒲の生き方から学べる異文化や夫婦関係の価値観の違いについて考えられる自分らしく生きることの大切さを感じられるコロナ禍という特殊な時代の記...
きぐち

副業ブログで成果を出す方法|ベテランブロガーに学ぶ継続のコツ

この本で得られるもの「ブログを始めてみたけれど収益化できない」「方向性が分からず迷っている」──そんな悩みを持つ人にとって、きぐちさんの『ブログで5億円稼いだ方法』は一冊でブログ運営の“地図”を与えてくれる本です。著者は18年間ブログを継続...
伊坂幸太郎

悪党なのに応援したくなる!ユーモア満載の痛快強盗エンタメ小説

この本から得られるもの・効果伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングが地球を回す』は、銀行強盗という非日常的な題材を扱いながらも、読者を笑わせ、爽快な気持ちにさせてくれる作品です。登場人物たちが持つ“ちょっと特異な能力”は、単なる設定以上の意味を持...
如月つばさ

『アヒルと犬とそらいろ食堂』感想|人とのつながりを思い出す一冊

この本で得られるもの「毎日を大切に生きる」というシンプルだけれど難しいテーマを、優しく体に沁み込ませてくれる物語です。忙しい日常で忘れがちな「人とのつながり」を思い出せる動物や妖怪たちの存在に癒され、心がふっと軽くなる「時間は限られているか...
佐々森りろ

胸が熱くなる青春小説『春の真ん中、泣いている君と恋をした』感想

この本で得られるもの・効果『春の真ん中、泣いている君と恋をした』は、両親の離婚や再婚といった家庭の変化を背景に、不安や孤独を抱えながらも恋を通じて成長していく高校生たちの物語です。青春小説としての甘酸っぱさに加え、家族の絆や人間関係の複雑さ...
門賀美央子

未経験からでも始められる!暮らしを支える働き方

この本で得られること50歳からでも挑戦できる 36業種の具体的な働き方 がわかる自分のスキルや生活状況に合わせた 「現実的な収入イメージ」 がつかめる「どんな人に向く/向かない」まで書かれていて 仕事選びの失敗を防げる月5万円の副収入でも暮...
小川 糸

「伝える」ことの尊さを知る物語――『椿ノ恋文』を読んで

ツバキ文具店シリーズ第3作目『椿ノ恋文』を読了しました。シリーズを通して大好きな作品ですが、今回も胸を打たれる物語がたくさん詰まっていました。本記事では、読者目線で「この本で得られるもの」「どんな方におすすめか」「どんな気づきがあるか」を中...
一穂ミチ

信じることの難しさを問う――一穂ミチ『恋とかやさしさなら』感想

1. はじめに:この本で得られるもの一穂ミチさんの『恋とか愛とかやさしさなら』は、「愛」と「信頼」、そして「許し」とは何かを問いかけてくる衝撃的な小説です。読み終えたとき、心の奥底を揺さぶられ、次のような気づきを得られるはずです。大切な人が...
辻村 深月

『冷たい校舎の時は止まる』辻村深月が描く切ない青春と希望

はじめに ― 分厚い「鈍器本」に挑む体験辻村深月さんのデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』。初めて手にしたときにまず驚かされるのは、その厚さです。ハードカバーで700ページ近い、まさに「鈍器本」と呼ぶにふさわしい存在感。普段から読書をしてい...
原田ひ香

老後・投資・パパ活まで…人の「月収」から見える生き方のヒント

1. はじめに──お金は人生のすべてか?原田ひ香さんの『月収』は、お金を軸に6人の人生を描く連作短編集です。登場するのは、年齢も立場も背景もまったく異なる人たち。老後資金に悩む女性、夢と生活の狭間で揺れる作家、将来を見据えて投資に挑む会社員...
藤崎翔

戦慄と笑いが同居する、新しいタイプのホラーエンタメ小説を紹介

1. はじめに「呪いの人形」と聞けば、夜な夜な動き出して人を恐怖に陥れる——そんな背筋の凍る物語を想像する人が多いでしょう。ですが、藤崎翔さんの『お梅は呪いたい』は、その想像を気持ちよく裏切ってきます。本作は、戦国時代に一族を滅ぼしたとされ...
木塩鴨人

人との距離に悩んだすべての人へ。『月がある』がくれる静かな救い

※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。1. この本との出会いSNSを眺めていたある日、ふと目に飛び込んできた一つの投稿。そこには、作者・木塩鴨人さんの作品『月がある』についての紹介がありました。そ...
乙一

暗いところで待ち合わせ 感想レビュー|乙一のサスペンス小説

1. 作品概要『暗いところで待ち合わせ』は、乙一さんが描く心理サスペンス小説。駅のホームで起きた殺人事件と、視覚を失った女性の静かな暮らしが、思わぬ形で交錯します。「殺人犯」と「盲目の女性」という、絶対に交わらないはずの二人が、声を交わさず...
両@リベ大学長

子どもも大人もハマる!冒険を通じて学ぶ資産形成とライフスキル

1. はじめにお金について学ぶ本はたくさんありますが、その多くは専門用語が多く、小学生にはちょっと難しいものがほとんどです。また、大人でも「投資」「資産運用」と聞くだけで身構えてしまう人も少なくありません。そんな中、『お金の大冒険 黄金のラ...
百田尚樹

友情と初恋と勇気の夏―百田尚樹『夏の騎士』感想レビュー

1. はじめに ― あの頃の自分に戻れる物語夏の夕暮れ、汗でシャツが肌に張り付くあの感覚。放課後の校庭に残るボールの音。秘密基地の中に入った瞬間の、ひんやりした空気。『夏の騎士』は、そんな「少年時代の匂い」まで呼び覚ましてくれる物語です。物...
町田そのこ

母に捨てられた娘が選ぶ再生の物語『星を掬う』

「母に捨てられた」「不幸になったのは誰かのせい」「人生が思うようにいかない」——そんな感情にとらわれながら生きてきた主人公が、かつての母との記憶を辿り、再会し、赦し、そして自分自身の人生を歩き直すまでの物語。それが、町田そのこさんの小説『星...
新井素子

ぬいぐるみに願うと死が訪れる?少女の不思議な物語

はじめに子どもの頃、ぬいぐるみに話しかけたり、まるで命があるように感じたりしたことはありませんか?新井素子さんの『くますけと一緒に』は、そんな“ぬいぐるみとの特別な絆”を軸に、家族の喪失、心の拠り所、そして新たな居場所を見つけるまでの成長を...
中山七里

生活保護制度の闇を描く『護られなかった者たちへ』とは

はじめに飽食の時代といわれる現代日本で「餓死」を題材にした社会派ミステリー。中山七里の小説『護られなかった者たちへ』は、読む者の価値観を揺さぶり、社会制度の矛盾に切り込む衝撃作です。善人とされる人物が立て続けに餓死させられるという異様な事件...
宮下奈都

『羊と鋼の森』努力を重ねる青年の、静かな成長の物語

1. 『羊と鋼の森』とは?──音の奥にある“森”を描いた物語本作は、ピアノの「調律師」という職業を中心に描かれた静かな成長の物語です。高校生の外村は、先生から頼まれてピアノ調律師・板鳥宗一郎を案内することになります。その出会いは、彼の人生を...
戸田久実

アドラー心理学に学ぶ、伝え方の工夫と気づき|実用書レビュー

1. はじめに──たった1分で人間関係が変わる?「また余計なこと言っちゃった…」「ちゃんと伝えたはずなのに、相手の反応が冷たい」そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。言いたいことがあるのに、うまく伝えられない。言葉にした瞬間、相...