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高校生が見た“最前線”――戦争に巻き込まれた家族の記録

「ウクライナにいたら戦争が始まった」「戦争は遠い国の話」と思っている人にこそ読んでほしい一冊。突然、非日常に放り込まれた家族の視点から、"市民が戦争に巻き込まれる現実"をリアルに体感できます。今ある平和がどれだけ脆くて、ありがたいものかを深...
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いじめられても、生き延びて。『よるのばけもの』が教えてくれた、ほんの少しの自由

『よるのばけもの』読了レビュー|思春期の「正しさ」と「怖さ」に向き合う夜・いじめや人間関係に悩む学生に寄り添う物語。・傍観者だった自分を見つめ直すきっかけになる。・誰もが持つ「多面性」と「想像力」について考えさせられる。いじめられている女の...
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青春を取り戻す一冊『天気の子』が教えてくれる、忘れかけた情熱と選択の代償

『小説 天気の子』は、家出した少年・森嶋帆高と、天気を自由に操る力を持つ少女・天野陽菜の物語です。帆高は家出をして東京に辿り着き、陽菜という「晴れ女」と出会います。陽菜は、祈ることで天気を晴れにすることができ、二人はその特別な力を活かして「...
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母になるという覚悟が、ここまで人を変えるのか――秋吉理香子『聖母』感想

◆ 静かに始まり、確実に深く──息が詰まる読書体験秋吉理香子『聖母』は、ある幼稚園児の遺体発見から物語が始まるサスペンス小説です。最初は静かに、淡々と描かれていくのに、ページをめくるごとに胸がざわつき始め、読者は気づけば後戻りできない闇の奥...
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あなたの「普通」は、誰かの生きづらさかもしれない。

『コンビニ人間』を再読して思ったこと――「普通」って、そんなに正しいもの?初めて読んだときは「ヤバい話だな」と思った。でも再読してみると、あの時には見えなかったものが、ふっと浮かび上がってくる。共感できるポイントが、少しずつだけど、確実に増...
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薬が効く理由、あなたは知ってる?体内での驚きの働きと実生活への活用法

なぜ薬が効くのか を超わかりやすく説明してみた 読了薬が体内でどのように作用するのか、誰もが一度は疑問に思ったことがあるはずです。「薬が効く」という現象の背後には、実は非常に巧妙で複雑なメカニズムが隠れています。この本は、その仕組みを絵や図...
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英語学習は「苦行」じゃなくていい。楽しく続けたい人へ

『宮沢賢治短編集 Short Stories of Kenji Miyazawa(ラダーシリーズ Level 2)』「英語を読めるようになりたいけど、どこから始めればいいかわからない」そんな人にこそおすすめしたいのが、このラダーシリーズ。今...
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「電子書籍で読まなくて本当に良かった。」そう思えた一冊。

「この小説は、本じゃなきゃ読めない。」そう聞いて、信じられますか?私は最初、ただの広告文句だと思ってました。けれど今、それが真実だったと断言できます。『世界でいちばん透きとおった物語』。亡くなった大御所ミステリー作家の“認知されていない愛人...
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正義は時代とともに変わる──古市憲寿『ヒノマル』から考えたこと

「心はいつだって自由」──時代に翻弄される若者たちの物語から考えたこと昭和18年、戦時下の日本。時代の空気をそのまま背負って生きる少年と、ひときわ異彩を放つ少女の出会いを軸に展開する、ひとつの青春物語。お国のために尽くすことが正義とされた時...
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【読書感想】幻想的な異界に迷い込む――恒川光太郎『夜市』

恒川光太郎『夜市』を読了。2編収録された短編集で、どちらも「もし子供の頃に読んでいたら、すごく怖かっただろうな」と思わずにはいられませんでした。表題作「夜市」は、野球の才能と引き換えに弟を売ってしまった少年・裕司の物語。人知れず妖たちが開く...