『私が愛した金正日』感想|ニュースでは見えない北朝鮮の姿

小説『私が愛した金正日』落合信彦著 北朝鮮を描いたフィクション作品の表紙

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この本を読むことで、見えてくるもの

この本を読むと、
ニュースでは語られない北朝鮮の「内側の空気」を感じることができます。

独裁国家。
謎の多い国。
怖い国。

そんなイメージだけで終わらせず、
「なぜ、こうなってしまったのか」
「そこで生きる人たちは、何を思っているのか」
を、物語として追体験できる一冊です。

政治の本が苦手な人でも、大丈夫。
これは難しい理論書ではなく、
人の感情や矛盾、弱さを描いた“物語”だからです。

世界のどこかで起きている出来事を、
少し自分ごととして考えてみたい。
そんな気持ちのときに、そっと寄り添ってくれる本です。


『私が愛した金正日』という物語について

北朝鮮の人々の暮らしのイメージ画像

今回紹介するのは、
私が愛した金正日

タイトルだけを見ると、
強烈で、少し身構えてしまうかもしれません。

だけど中身は、
単なるゴシップでも、陰謀論だけの話でもありません。

舞台は北朝鮮。
金正日体制の裏側と、日本のテレビ報道の世界。

主人公は、
北朝鮮取材に挑む日本人ニュースキャスター・沢田。

彼の目を通して描かれるのは、
・独裁国家の歪み
・報道の自由と限界
・国家と個人の命の重さ
・正義とは何かという迷い

読み進めるほど、
「簡単な答えが出ない話なんだ」と
感じさせられる物語です。


ネタバレを控えつつ伝えたい、この本の魅力

読みながら、
「これは単純な話じゃないな」と
何度も立ち止まりました。

北朝鮮は恐ろしい国として描かれています。
だけど、そこにいる人たちは、
決して怪物のような存在ではありません。

日本の報道も、正しいことを伝えようとしている。
それでも、視聴率や組織の論理に縛られ、
思うように動けない現実がある。

誰かが悪で、
誰かが正義。

そんな分かりやすい形では語れない出来事が、
物語の中にいくつも積み重なっていきます。

特に心に残ったのは、
「真実を伝えることが、必ずしも人を救うとは限らない」
という問いでした。

知ること。
伝えること。
黙ること。

どの選択にも、
誰かを傷つけてしまう可能性がある。

その重さに、
主人公と一緒に立ち止まって考えさせられます。


誰におすすめの本か

この本は、こんな人に合います。

・30代〜60代の大人の読者
・ニュースを見るたびに、どこか違和感を覚える人
・正義や正論だけでは割り切れない気持ちを抱えている人
・社会問題に興味はあるけれど、難しい本は苦手な人
・フィクションを通して、現実を考えたい人

気分としては、
・世の中に少し疲れているとき
・ニュースを見てモヤっとしたとき
・白黒つけられない問題に向き合いたいとき

そんなタイミングで手に取ると、
心に引っかかるものがきっと見つかります。


国家と個人、
表に出ない力の動きに興味を持った方には、
柴田哲孝『暗殺』もおすすめです。
こちらは、政治の裏側で何が行われているのかを、
よりスリリングに描いた作品です。

どんなシーンで読みたいか

この本は、
一気読みよりも、少しずつ読むのがおすすめです。

・通勤電車の中
・夜、ひとりで静かに過ごす時間
・テレビを消して、本と向き合いたい夜
・気持ちが重くなっている休日

ページをめくるたびに、
考える時間が生まれます。

読み終えたあと、
すぐに次のことをするよりも、
しばらくぼんやりしたくなる。

そんな読書体験になるはずです。


読後に残る、いくつもの問い

この本を読み終えたあと、
はっきりした答えは見つかりません。

その代わり、
いくつもの問いが心に残ります。

・真実を伝えることは、本当に正しいのか
・国のため、という言葉は誰のためのものか
・豊かさとは、何を指すのか
・自分が安全な場所にいることを、どう受け止めるか

そして、
「知らないふりをしない」という姿勢の大切さにも気づかされます。

すぐに行動を起こせなくてもいい。
大きなことができなくてもいい。

ただ、
考えることをやめない。

それだけでも、
この本を読んだ意味はあると思います。


フィクションだからこそ、心に届くもの

北朝鮮の軍事パレードのイメージ画像

この作品はフィクションです。

だけど、
描かれている価値観や構造は、
どこか現実と重なります。

実際の北朝鮮。
現実の国際情勢。

それらをすべて正確に描いているわけではありません。

それでも、
「こういう考え方が、この国を形作っているのかもしれない」
と納得できる描写が多く、
読み終えたあとにニュースの見え方が少し変わります。

今、金正恩の時代になり、
状況はさらに厳しくなっているとも言われています。

だからこそ、
過去を描いたこの物語が、
今にもつながっているように感じられるのです。


読み終えたあと、あなたに起きる小さな変化

この本を読むことで、

・ニュースを少し違う目で見るようになる
・簡単に誰かを批判しなくなる
・遠い国の出来事を、無関係だと思えなくなる
・「わからない」という感情を大切にできる

そんな変化が、
ふとした瞬間に起きるかもしれません。

すぐに前向きになれなくてもいい。
答えが出なくてもいい。

それでも、
考え続けるきっかけをくれる。

この本は、そんな一冊です。


最後に

『私が愛した金正日』は、
刺激的なタイトルとは裏腹に、
とても人間的で、考えさせられる物語です。

読み終えたあとも、
世の中の問題が消えるわけではありません。

だけど、
あなたの中の「見る目」は、
少しだけ変わるかもしれません。

もし今、
ニュースに疲れていたり、
世の中の正しさに息苦しさを感じているなら。

この本を、
そっと手に取ってみてください。

きっと、
あなたの感じている違和感に、
言葉を与えてくれるはずです。


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