3745003

読書好きな人と繋がりたい

坪井聖

『なでしこの記憶』(坪井聖)感想|涙が止まらない。優しさに包まれた青春に、心が癒やされる物語

はじめに『なでしこの記憶』は、ページをめくるたび胸がぎゅっと締めつけられ、読み終わる頃にはその痛みがじんわりと温かい涙に変わっている――そんな不思議な読後感をもたらしてくれる青春小説です。絵を描く意味を見失った少年・矢崎颯斗と、笑顔の奥に深...
垣谷美雨

『マンダラチャート』垣谷美雨|63歳主婦が昭和で見た“女性差別の現実”と自分らしい生き方の選択。読むと自分の人生を見つめ直したくなる一冊

1. 小説『マンダラチャート』とは?「もし、あの時の自分に今の考えを伝えられたら──あなたは人生を変えたいと思いますか?」垣谷美雨さんの小説『マンダラチャート』は、63歳の主婦・北園雅美が、人生や社会への違和感を抱えながらも、自らのマンダラ...
安壇美緒

『ラブカは静かに弓を持つ』感想|スパイとして潜入した男の静かで切ない成長物語【安壇美緒】

1. 『ラブカは静かに弓を持つ』とはどんな本か?安壇美緒さんの『ラブカは静かに弓を持つ』は、著作権をテーマにした異色の小説です。全日本音楽著作権連盟(全著連)で働く橘樹(たちばな いつき)が、会社の指示で大手音楽教室「ミカサ音楽教室」にスパ...
本の紹介

『逃亡犯とゆびきり』感想と考察|家庭の闇と人間の心理を描く社会派サスペンス小説

1. 『逃亡犯とゆびきり』櫛木理宇|読後レビュー櫛木理宇によるサスペンス小説『逃亡犯とゆびきり』は、人間の心理、家庭の闇、そして救いのない現実を描いた衝撃作です。読後は、心に重くのしかかる余韻とともに、自分自身の“当たり前”を問い直す時間が...
チョ・ナムジュ

女性の生きづらさに“気づけない”あなたへ。『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ著

目次はじめに:ディストピアではなく「現実」の物語自分ごととして突き刺さる描写女性に課せられる“見えない条件”日本も例外じゃない男性にこそ読んでほしい理由まとめ:社会はすぐに変わらなくても、気づくことから1. はじめに:ディストピアではなく「...
山崎豊子

報われない努力に悩む人に読んでほしい。『沈まぬ太陽 1 アフリカ篇 上』山崎豊子 が教えてくれる“闘う価値”

目次はじめに労働組合の闘士・恩地元の姿報復人事という現実なぜ辞めないのか?恩地の葛藤航空会社の裏側と組織の闇夫婦の絆と孤独な戦い最後に:名作の持つ力1. はじめに山崎豊子による社会派小説『沈まぬ太陽』の第一巻「アフリカ篇・上」を読み終えまし...
evie_chapyをフォローする