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読書好きと繋がりたい

夕木春央

ただの推理小説じゃない。読者も試される究極の選択『方舟』

この本で得られるもの・効果密室サスペンスの「読む快感」と「考える恐怖」の両方を味わえる読み手自身が登場人物と同じように選択を迫られる読書体験「人間は追い詰められるとどうなるのか」を肌で感じられる予想を裏切るラストで価値観が揺さぶられ、読後も...
金子玲介

友情は永遠なのか?声だけになった山田が問いかけるもの――『死んだ山田と教室』

この本で得られる気づき・効果友情の儚さと尊さを深く感じられる「死」と「生きる意味」を自分ごととして考えられる不老不死の孤独と残酷さを想像できる何気ない一言の重み、人を救う力に気付ける読後はきっと、「大切な友達に今、自分はどう接しているだろう...
柚月裕子

死刑囚の最期の言葉『約束は守ったよ』に隠された真実

この本で得られるもの『教誨』は、死刑囚・三原響子の人生を追いながら、人が罪を犯す背景、家庭や社会の影響、そして「人は善人でも悪人でもない」という宗教的な視点を描き出す小説です。この本を読むことで――家庭環境や社会構造が人を追い詰める現実を知...
如月つばさ

『アヒルと犬とそらいろ食堂』感想|人とのつながりを思い出す一冊

この本で得られるもの「毎日を大切に生きる」というシンプルだけれど難しいテーマを、優しく体に沁み込ませてくれる物語です。忙しい日常で忘れがちな「人とのつながり」を思い出せる動物や妖怪たちの存在に癒され、心がふっと軽くなる「時間は限られているか...
新井素子

ぬいぐるみに願うと死が訪れる?少女の不思議な物語

はじめに子どもの頃、ぬいぐるみに話しかけたり、まるで命があるように感じたりしたことはありませんか?新井素子さんの『くますけと一緒に』は、そんな“ぬいぐるみとの特別な絆”を軸に、家族の喪失、心の拠り所、そして新たな居場所を見つけるまでの成長を...
宮下奈都

『羊と鋼の森』努力を重ねる青年の、静かな成長の物語

1. 『羊と鋼の森』とは?──音の奥にある“森”を描いた物語本作は、ピアノの「調律師」という職業を中心に描かれた静かな成長の物語です。高校生の外村は、先生から頼まれてピアノ調律師・板鳥宗一郎を案内することになります。その出会いは、彼の人生を...
山口未桜

『禁忌の子』感想・レビュー|リアルな医療ミステリの衝撃作

1. 『禁忌の子』はどんな小説?『禁忌の子』は、現役医師・山口未桜による医療ミステリ小説です。物語の冒頭、主人公である救急医・武田航の元に運ばれてきた遺体は、なんと自分と瓜二つ。その衝撃的な出だしから始まり、彼自身の出生の謎を巡って、読者を...
本の紹介

『灼熱』感想|整形と復讐、愛が交錯する心理サスペンス

『灼熱』読了レビュー:整形、復讐、そして揺れる心の先にある真実とは#読了 #灼熱 #心理サスペンス秋吉理香子による小説『灼熱』は、愛する夫の死の真相を暴くため、顔と名前を変え、容疑者に近づいた女性の壮絶な復讐と葛藤を描く心理サスペンスです。...
小川哲

クイズの面白さを体感できる物語『君のクイズ』(小川哲)

1. クイズ=娯楽?それだけじゃなかった「クイズ」と聞くと、テレビのバラエティ番組で楽しむ軽い娯楽、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。けれど、『君のクイズ』(小川哲)を読み終えたとき、私はその認識が大きく覆されました。...
本の紹介

杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』感想|電子書籍では成立しない驚愕のミステリー小説

1. 本でしか読めない小説とは?電子書籍では成立しない“仕掛け”の正体「紙の本にしかできない仕掛け」とは、どんなものだと思いますか?装丁が凝っている、見た目が美しい――それもひとつですが、本当にすごいのは本そのものが“物語の一部”になってい...
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