夕木春央 ただの推理小説じゃない。読者も試される究極の選択『方舟』 この本で得られるもの・効果密室サスペンスの「読む快感」と「考える恐怖」の両方を味わえる読み手自身が登場人物と同じように選択を迫られる読書体験「人間は追い詰められるとどうなるのか」を肌で感じられる予想を裏切るラストで価値観が揺さぶられ、読後も... 2025.09.15 夕木春央
一穂ミチ 一穂ミチ『スモールワールズ』|生きる不自由さを抱きしめる短編集 この本で得られるもの一穂ミチさんの『スモールワールズ』は、家族や人間関係の中で生まれる「言葉にしにくい感情」を繊細に描いた短編集です。この本を読むことで――家族や身近な人との関係を振り返るきっかけになる他人の苦しみは完全には理解できないと知... 2025.09.02 一穂ミチ
柿内尚文 忙しい毎日から抜け出す!人生を豊かにする時間の選び方 この本で得られるもの日々の「時間の使い方」を見直すヒント「幸福の時間」を増やすための考え方やらなければならないことを「やりたいこと」に変えるコツ人生をデザインするための時間ポートフォリオの作り方無駄に過ぎていく時間を価値ある時間に変える具体... 2025.09.01 柿内尚文
木塩鴨人 人との距離に悩んだすべての人へ。『月がある』がくれる静かな救い 1. この本との出会いSNSを眺めていたある日、ふと目に飛び込んできた一つの投稿。そこには、作者・木塩鴨人さんの作品『月がある』についての紹介がありました。その時は、作者が病気であることなど何も知りません。ただ、言葉の端々から伝わる温もりや... 2025.08.11 木塩鴨人
宮下奈都 『羊と鋼の森』努力を重ねる青年の、静かな成長の物語 1. 『羊と鋼の森』とは?──音の奥にある“森”を描いた物語本作は、ピアノの「調律師」という職業を中心に描かれた静かな成長の物語です。高校生の外村は、先生から頼まれてピアノ調律師・板鳥宗一郎を案内することになります。その出会いは、彼の人生を... 2025.08.02 宮下奈都
北大路公子 お墓選びの迷いと笑いの記録|『お墓、どうしてます?』感想 — 死と暮らしと「決められない私」を抱きしめるユルくて強いエッセイ1. 本書の概要:お墓の話かと思ったら…タイトルにある「お墓、どうしてます?」という問いは、多くの人にとって他人事ではありません。親のこと、自分のこと、家族のこと——近づいて... 2025.07.23 北大路公子
安壇美緒 『ラブカは静かに弓を持つ』レビュー|嘘と心の距離感 1. 『ラブカは静かに弓を持つ』とはどんな本か?安壇美緒さんの『ラブカは静かに弓を持つ』は、著作権をテーマにした異色の小説です。全日本音楽著作権連盟(全著連)で働く橘樹(たちばな いつき)が、会社の指示で大手音楽教室「ミカサ音楽教室」にスパ... 2025.06.23 安壇美緒本の紹介
古市憲寿 正義は時代とともに変わる──古市憲寿『ヒノマル』から考えたこと 古市憲寿さんの小説『ヒノマル』を読みました。昭和18年、戦時下の日本を舞台に、少年と少女の出会いを描いた青春小説です。正義とは何か。時代に流されず、自分をどう貫くか。そんな問いを静かに、しかし力強く投げかけてくる作品でした。時代が変われば正... 2025.04.29 古市憲寿本の紹介