小説レビュー

恒川光太郎

【読書感想】幻想的な異界に迷い込む――恒川光太郎『夜市』

1. 『夜市』ってどんな本?恒川光太郎さんの『夜市』は、2編の短編が収録された中編集です。一見ホラー小説に思えるかもしれませんが、実際には幻想的で郷愁を誘うような和風ファンタジーとしての魅力が光る作品です。2. 「夜市」――弟と才能、代償の...
本の紹介

愛されたいがゆえに壊れる心──『消えない月』畑野智美 ストーカー小説の衝撃

『消えない月』とはどんな物語か『消えない月』は、わずか1ヶ月半だけ交際していた男性が、別れを受け入れられずにストーカーへと変貌していく物語です。物語は被害者と加害者の両視点で描かれ、恋愛が狂気へと変わる瞬間が生々しく迫ってきます。「彼女はま...
山田宗樹

感情コントロール社会で起きた事件──SF小説『鑑定』山田宗樹

山田宗樹さんの小説『鑑定』を読んだ感想をまとめました。ミステリー好きな方におすすめです!