伊坂幸太郎 悪党なのに応援したくなる!? 伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』の痛快さ この本から得られるもの・効果伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングが地球を回す』は、銀行強盗という非日常的な題材を扱いながらも、読者を笑わせ、爽快な気持ちにさせてくれる作品です。登場人物たちが持つ“ちょっと特異な能力”は、単なる設定以上の意味を持... 2025.08.25 伊坂幸太郎
乙一 誰かがいる。でも見えない。――乙一『暗いところで待ち合わせ』感想とレビュー 1. 作品概要『暗いところで待ち合わせ』は、乙一さんが描く心理サスペンス小説。駅のホームで起きた殺人事件と、視覚を失った女性の静かな暮らしが、思わぬ形で交錯します。「殺人犯」と「盲目の女性」という、絶対に交わらないはずの二人が、声を交わさず... 2025.08.10 乙一
くわがき あゆ 殺された妹は本当に“被害者”だったのか?衝撃のサスペンス『レモンと殺人鬼』を読む ――読者の心を翻弄する、狂気と哀しみの迷宮1. はじめに:これはただのミステリーじゃない『レモンと殺人鬼』。この不穏で印象的なタイトルに惹かれてページを開いた瞬間から、読者はもう元の世界には戻れません。通り魔に父を殺され、母は失踪、そして唯... 2025.07.26 くわがき あゆ
松下龍之介 科学と信仰が交差するとき、真実は姿を変える――『一次元の挿し木』の深い闇 1. 湖から現れた骨と、妹のDNAが一致するという衝撃冒頭、湖の底から発見された200年以上前の人骨と、現代のDNAが一致するという異常事態から物語は動き出します。DNA鑑定の結果、その骨と一致したのは、行方不明となっていた少女・紫陽(しは... 2025.07.18 松下龍之介
入夏紫音 青春とミステリが好きなら読んでほしい!『古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚』感想・おすすめポイントまとめ 『古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚』入夏紫音の感想・レビュー|キャラと会話が魅力の青春×日常ミステリ1. 青春と日常の謎が絶妙に融合したミステリ小説『古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚』は、学園を舞台にした青春ミステリでありながら... 2025.06.09 入夏紫音本の紹介
本の紹介 『灼熱』感想|整形×復讐×愛…秋吉理香子が描く予想外の心理サスペンス 『灼熱』読了レビュー:整形、復讐、そして揺れる心の先にある真実とは#読了 #灼熱 #心理サスペンス秋吉理香子による小説『灼熱』は、愛する夫の死の真相を暴くため、顔と名前を変え、容疑者に近づいた女性の壮絶な復讐と葛藤を描く心理サスペンスです。... 2025.06.05 本の紹介秋吉理香子
本の紹介 ミステリー初心者でも大丈夫。『十角館の殺人』綾辻行人 が人気な本当の理由 1. 読む前に少しだけ迷っていたミステリーにちょっと興味があるけど、有名作って難しそう。そんな風に感じたこと、ありませんか?私も『十角館の殺人』を手に取る前はそうでした。「古典的すぎるのでは?」「登場人物が多くて混乱しないかな…?」そう思い... 2025.05.26 本の紹介綾辻行人
小寺無人 疲れた心に、ほんのりスリル。『アガシラと黒塗りの村』で非日常を楽しもう 大学時代の親友からの一本の連絡がきっかけだった。舞台は巨人伝説が残る因習深い村。土砂崩れで現れた古文書、その解読のために村を訪れた青年・黒木は、やがて不可解な連続殺人事件に巻き込まれていく。青春、民俗学、そして謎解きのスリル。『アガシラと黒... 2025.05.16 小寺無人本の紹介
本の紹介 杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』感想|電子書籍では成立しない驚愕のミステリー小説 1. 本でしか読めない小説とは?電子書籍では成立しない“仕掛け”の正体「紙の本にしかできない仕掛け」とは、どんなものだと思いますか?装丁が凝っている、見た目が美しい――それもひとつですが、本当にすごいのは本そのものが“物語の一部”になってい... 2025.04.29 本の紹介杉井光