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「やばい!」しか出てこないあなたへ
「この感情、どう言葉にしたらいいんだろう?」
そんなもどかしさを感じたことはありませんか。
三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』は、「やばい!」の先にある本当の自分の気持ちを見つけるための一冊です。
ただ感想を書くテクニックを教えてくれる本ではありません。
本書は、“言葉にすることで自分を取り戻す”ための指南書。
SNSが日常となった今、私たちは他人の感想に簡単に影響されてしまいます。
けれどこの本を読むと、「他人の言葉ではなく、自分の言葉で語ること」の尊さを思い出させてくれるのです。
この本で得られること・効果
- 自分の感情を“自分の言葉”で書けるようになる
- SNSの評価に振り回されずに、心からの感想が書ける
- 推しの魅力を、相手に伝わる言葉で表現できる
- 「語彙力がない」と感じている人が、細分化の力で言葉を見つけられる
- 発信する勇気、自分を肯定する力が育つ
つまり本書は、「自分の好き」を見失いがちな現代人にこそ読んでほしい、**“言葉のセルフケア本”**です。
誰におすすめか
この本をおすすめしたいのは、こんな人たちです。
- 推し活をしている人、語りたいのにうまく言葉にできない人
- 読書や映画の感想をSNSやブログに書いている人
- 「自分の感想が他人の意見に流されてしまう」と感じている人
- 発信することに少し勇気が持てない人
- 「語彙力がない」と思い込み、自分の表現に自信が持てない人
どれかひとつでも当てはまるなら、この本はきっと心に刺さります。
特に、ブログを書いている人には“実践書”としても役立ちます。
文章の構成法や修正のコツまで丁寧に解説されており、まるで自分専属の編集者に教わっているような感覚になります。
こちらもおすすめです。
ブログで発信する力を磨きたい方には、きぐちさんの『ブログで5億円稼いだ方法』もぜひ読んでみてください。書くことを「好き」で終わらせず、「結果」に変えるための実践的なノウハウが詰まっています。
SNS時代に「自分の感想」を守る難しさ

三宅さんが最初に語るのは、他人の感想に自分が上書きされる現象。
SNSを開けば、読んだ本や観た映画のレビューがあふれています。
気づけば自分の感想よりも「いいねの多い意見」を信じてしまう。
これは今の時代、誰にでも起こる“言葉の同調圧力”です。
だからこそ著者は言います。
「まず、自分の言葉で書いてから他人の感想を見よう。」
先に自分の言葉を持つことで、他人の意見を客観的に見られるようになる。
この一言だけでも、心が軽くなる人は多いはずです。
「自分だけの感情」を掘り下げるということ
感想で一番大事なのは、“自分だけの感情”を見つけること。
「泣ける」「考えさせられる」などの言葉は誰でも使えるクリシェ(ありきたりな表現)ですが、そこに自分の気持ちはありません。
では、どうすればオリジナルな感情を言葉にできるのか。
三宅さんは“細分化”の重要性を説きます。
たとえば、
「最高だった!」ではなく、
「主人公の一言で、忘れていた中学生の頃の気持ちが蘇って胸が熱くなった」と書く。
このように感情を小さく分けていくことで、「自分だけの言葉」が見つかります。
つまり、“語彙力”ではなく“観察力”こそが、言語化の鍵なのです。
ポジティブもネガティブも、全部があなたの言葉
本書が面白いのは、ネガティブな感情も掘り下げる価値があると教えてくれる点です。
たとえば「退屈だった」と感じたなら、どこがありきたりだったのか考える。
「不快だった」と思ったなら、自分の嫌いな体験や価値観との共通点を探してみる。
嫌いを言語化するのは勇気がいりますが、そこにこそ“自分の価値観”が隠れています。
「なぜ嫌いなのか?」を掘り下げることは、自分を知る作業でもあるのです。
推しを語る“伝え方”の技術
「推しの魅力を語ったのに、相手に伝わらなかった」
そんな経験、ありませんか?
本書では、相手に“伝わる”ための技術も丁寧に解説されています。
それが「情報格差を埋める3つのパターン」。
- 情報を補足する — 相手が理解できるよう前提を説明する
- 相手の興味に寄せる — 相手の好きな話題から派生して語る
- 興味のなさに触れる — 「興味ないかもしれないけど」と前置きして話す
つまり、“自分が語りたいこと”よりも、“相手がどこまで知っているか”を把握することが大切なんですね。
好きなものを伝えるのは、自分のためでもあり、誰かを救う行為でもある。
「推し活」は、思っている以上に人と人をつなぐコミュニケーションの技術なのだと気づかされます。
書くことは、自分を肯定すること
感動を言葉にするのは、他人に伝えるためだけではありません。
それは“自分の中の気持ちを認めてあげる行為”でもあります。
「書くことは、自分を肯定すること。」
好きなものを言葉にして残しておくと、それが人生の軸になる。
たとえ推しが活動を辞めたり、世間で叩かれたりしても、
「自分が本当に感じた気持ち」は消えない。
その想いが、自分らしさの証になるのです。
文章を書くときに役立つ“技術のレッスン”

本書の後半では、「文章を仕上げるコツ」が具体的に紹介されています。
これはブロガーにとっても大きな学びです。
- 書き出しは宣言から始める:「何について書くのか」を明確に
- 筆が止まったら“推し”に戻る:原点に触れることで再び筆が進む
- まずは最後まで書く:かっこよさより完走が大事
- 修正は3ステップで行う:①順番を変える ②削る ③見出しをつける
「最高」ではなく「どこが最高か」。
「やばい」ではなく「どうやばいのか」。
細分化こそが伝わる文章の第一歩。
この章を読むだけでも、文章が見違えるほど変わります。
「自分の好きな文章を真似してみる」というアドバイスも印象的でした。
真似の中に、自分の個性が自然とにじみ出る――まさに経験者の言葉です。
読後に得られる気づき・変化
読み終えると、「自分の言葉で生きる勇気」が湧いてきます。
- 他人の感想に流されず、自分の感情を信じよう
- 「語彙力がない」ではなく「観察が足りなかっただけ」
- ネガティブな感情も、自分を知るためのヒント
- “推し”を語ることは、自分の人生を愛すること
つまりこの本は、**「書く技術」以上に「生き方の指南書」**なのです。
他人の言葉に飲み込まれそうなとき、自分の言葉で立ち上がるための力をくれる。
それが『「好き」を言語化する技術』です。
どんなシーンで読みたいか
- 推し活の感想を書きたい夜
- SNSの意見に迷ってしまったとき
- ブログの筆が止まった日
- 「本当は何を感じてるんだろう?」と立ち止まった瞬間
どんな“好き”にも、必ず自分だけの言葉がある。
それを思い出させてくれる一冊として、静かな夜にじっくり読みたい本です。
まとめ:自分の言葉で「好き」を語ろう
三宅香帆さんは、自身も本やアイドルを愛する“オタク的情熱”を持つ人。
だからこそ、読者や書き手の葛藤を誰よりも理解しています。
この本を読めば、「うまく言葉にできない」という悩みが、
「自分の中に言葉を探す楽しさ」へと変わっていきます。
「好き」を語ることは、誰かを幸せにし、同時に自分も救う行為。
そんな温かいメッセージが詰まった一冊です。
感想が「やばい!」で止まってしまう人ほど、ぜひ読んでみてください。
きっとあなたの中にも、まだ言葉になっていない“好き”が眠っています。
気になった方はこちらからチェックしてみてください。
『「好き」を言語化する技術』は、各ストアで詳しく見られます!
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