ヒロインが最後に死ぬラブコメ感想|ラブコメから一転する衝撃展開

ヒロインが最後に死ぬラブコメ1 夢の彼女編 感想レビュー

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この本を読むことで、あなたに起こること

この本を読み終えたあと、
きっと少しだけ、胸の奥がざわっとします。

ラブコメなのに。
青春ものなのに。
読みやすくて、テンポも良くて、どんどん読めてしまうのに。

それでも最後に残るのは、
「誰かを想うことって、こんなに重かったんだ」という感覚。

・優しさって、どこまでが正解なんだろう
・好きになるって、こんなにも危ういものなんだろう
・もし、あのとき違う選択をしていたら

そんなことを、押しつけがましくなく、
でも確かに考えさせてくれる一冊です。

今、恋愛に疲れている人。
過去の出来事を、心のどこかで引きずっている人。
ラブコメが好きだけど、ちょっと違う刺激も欲しい人。

そんな気持ちに、そっと入り込んでくる物語だと思います。

夢の中の女の子から始まる、不思議なラブコメ

部活を楽しんでいるイメージ画像

物語の始まりは、とてもラブコメらしいです。

主人公は高校2年生の赤月楓。
人形部に所属する、気がつくと誰かを助けているような男の子。

彼には、ずっと気になっている存在がいます。
それは「夢の中に出てくる女の子」。

人に話せば引かれる。
でも、忘れられない。

そんな彼の前に、ある日突然、
夢の中の女の子にそっくりな転校生、雲見早希が現れます。

冷静に考えると、
少し出来すぎた始まりです。

でもこの作品は、
その始まりを、
「まあラブコメだし」と軽く流してしまいません。

読み進めるうちに、
なんとなく感じた引っかかりが、
あとから、静かに意味を持ちはじめます。

気づけば、
最初はただの青春ラブコメだと思っていた物語が、
少しずつ、違う表情を見せてくる。

その変化が、
この作品を最後まで読み切らせてしまう理由なのだと思います。

ほのぼのとした日常が、少しずつ歪んでいく

楓と早希の距離は、驚くほど自然に縮まっていきます。

隣の部屋に住んでいる。
料理を作る。
勉強を教える。
一緒に帰る。

どれも、よくある青春の一場面です。

読んでいて、
「かわいいな」
「この二人、いいな」
そんな気持ちになる場面が、きちんと用意されています。

この時点では、
早希の言動に大きな違和感はありません。
むしろ、少し不器用で、守ってあげたくなるヒロインです。

だからこそ、
あの出来事を境に、
少しずつズレ始める言動や、
周囲の反応の変化が、強く胸に引っかかってくる。

・早希の言葉の温度
・幼馴染や姉の態度
・「なかったこと」にされていく出来事

説明できない違和感が、
後から、確実に積み重なっていきます。

その違和感に気づいたとき、
物語は一気に別の顔を見せ始めます。

ラブコメからサスペンスへ、一気に変わる空気

自分の周りで何かが起きているイメージ画像

この作品が「新感覚ハイスピードラブコメ」と言われる理由は、
この切り替わりの鮮やかさにあると思います。

ある瞬間を境に、
物語は完全に別の顔を見せ始めます。

さっきまで笑っていたのに。
ドキドキしていたのに。

気がつけば、
「何が本当で、誰を信じていいのか」
わからなくなっている。

伏線が、静かに、でも確実に回収されていき、
読者は否応なく、真実へと連れていかれます。

そして、タイトルの意味が、
少しずつ、輪郭を持ちはじめます。

「ヒロインが最後に死ぬ」というタイトルの重み

この作品、
タイトルが本当にずるいです。

最初から、全部言っているのに。
それでも、
「まさか、こういう事だったとは」と思わされます。

読み終えたあと、
このタイトル以外、考えられなくなります。

「なにタイトル通りにしてくれとんねん!」
そう言いたくなるくらい、
きれいに、無駄なく、物語が収まっている。

ラブコメだけど、
誰かが誰かと結ばれて、
はい幸せ、では終わらない。

でも、不幸でもない。

この不思議な余韻こそが、
この作品のいちばんの魅力だと思います。

優しさと純粋さが、こんなにも苦しい

赤月楓は、とても優しい主人公です。

困っている人を放っておけない。
誰かのために、自分を後回しにしてしまう。

そして、
彼の人生に深く関わる少女の純粋さも、
強く心に残ります。

好きな人を想う気持ち。
信じたい気持ち。
疑うことを知らない心。

それらは本来、とても美しいもののはずなのに、
噛み合わなかったとき、
残酷な形になってしまうことがある。

この物語は、
誰かを一方的な悪者にはしません。

だからこそ、
読んでいて苦しいし、
だからこそ、心に残ります。

誰におすすめの本か

この本は、こんな人におすすめです。

・10代後半から30代くらいまで
・青春ものが好きだけど、ありきたりなのは物足りない人
・恋愛に対して、少し距離を置きたくなっている人
・過去の出来事を、まだ整理できていない人

気分としては、

・なんとなく元気が出ないとき
・人との距離感に悩んでいるとき
・ラブコメを読みたいけど、軽すぎるのは嫌なとき

そんなタイミングで、そっと手に取ってほしい一冊です。


この作品を読んで、
「記憶」と「人を想う気持ち」がどれほど人を縛り、救うのかを考えた人には、
坪井聖さんの『なでしこの記憶』も、きっと刺さるはずです。

過去の出来事と向き合うことでしか進めない人たちの姿が、
こちらも静かに、でも深く胸に残る一冊でした。

どんなシーンで読みたいか

この本は、集中して一気に読むのも楽しいですが、
おすすめは、夜です。

・一日の終わり
・部屋でひとり
・スマホを見る気力もないとき

ページをめくる手が止まらず、
気づいたら結構なところまで読んでしまう。

読み終えたあと、
少しだけぼーっとする時間まで含めて、
この本の読書体験だと思います。

読後に得られる気づきと変化

読み終えたあと、
感情が大きく揺さぶられるというより、
静かに波紋が広がっていく作品です。

でも、
読み終えたあとに、
ふと立ち止まってしまう。
そんな余韻が、しっかり残ります。

・人を想うことの怖さ
・優しさが必ずしも救いにならない現実
・それでも、誰かを想った時間は嘘じゃないということ

そうした思いが重なって、
「それでも生きていていい」
そんな感覚へと、少しずつつながっていきます。

少しだけ、
自分にも、誰かにも、
やさしくなれる。

そんな読後感です。

「1」という数字が、どうしても気になる

タイトルにある「1」。

読み終えたら、
絶対に気になります。

この物語の続きは、
どんな形で描かれるのか。

あの人物は、
これからどんなふうに関わってくるのか。

ラブコメなのか。
それとも、もっと別の何かなのか。

続きを読みたいと思わせる余韻も、
この作品の完成度を高めています。

最後に

『ヒロインが最後に死ぬラブコメ 1~夢の彼女編~』は、
タイトルのインパクトだけで終わらない作品です。

よく練られた構成。
何度もひっくり返される展開。
そして、最後に残る静かな感情。

ラブコメが好きな人にも、
ミステリーが好きな人にも、
ぜひ一度読んでほしい。

想像以上に、
心に残る一冊でした。

読み終えたあと、
きっとあなたも思うはずです。

「なるほど、良い意味で、そのままの意味だった」と。


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