『異常気象売ります 上 』#読了レビュー
作品概要と読後の印象
シドニィ・シェルダン原作の超訳サスペンス『異常気象売ります』を読了しました。テンポよく展開するストーリーと、魅力的なキャラクターたちに引き込まれ、一気に読み終えてしまいました。まさに「読む手が止まらない」系の一冊です。
ストーリーのあらすじ
物語は、あるシンクタンクで働く研究員4人が1日のうちに謎の死を遂げるというショッキングな事件から始まります。関係者が次々と命を狙われ、背後には巨大な陰謀が。世界各地で発生する異常気象との関係が、少しずつ浮かび上がってきます。
主人公たちの魅力
主人公は、美貌と頭脳を併せ持つ2人の女性。彼女たちは素人ながらもプロの殺し屋たちに立ち向かっていきます。現実味を超えた展開もありますが、それを凌駕するスピード感と爽快感があり、読んでいて小気味よく、ストレスなく物語に没頭できます。
翻訳の読みやすさと工夫
登場人物の名前がカタカナで少し混乱しがちですが、巻頭にキャラクター紹介があるため助かります。翻訳ものとは思えないほど読みやすく、「超訳」の名に恥じない仕上がりです。翻訳本に苦手意識がある方にもおすすめです。
作品に込められたメッセージ
科学者たちの不審死、金と権力にまみれた世界、そして異常気象。この作品はフィクションでありながら、現代社会の危うさを投影しているようにも感じます。単なるエンタメにとどまらず、読後にふと現実について考えさせられる深さもありました。
下巻への期待
悲劇の中で描かれる夫婦の絆、そして未亡人同士の出会い。感情移入しやすい人間ドラマの側面も強く、ただのサスペンスでは終わらない奥行きがあります。希望を感じるラストに向かって、下巻の展開に大きな期待を寄せています。
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