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心に残る本

寺地はるな

“できない”を責めない優しさをくれる本『川のほとりに立つ者は』

※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。この本で得られること・感じられる効果「なんであの人はできないんだろう?」そんなふうに、つい他人の“できなさ”に苛立ったことはありませんか。寺地はるなさんの『川...
朝井リョウ

朝井リョウ『正欲』が突きつける、“多様性”の裏側

※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。この本で得られること『正欲』を読むと、「多様性って本当に受け入れられているの?」という問いが胸に残ります。理解できない他者を“異常”として排除していないか。「...
辻村 深月

『冷たい校舎の時は止まる』辻村深月が描く切ない青春と希望

はじめに ― 分厚い「鈍器本」に挑む体験辻村深月さんのデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』。初めて手にしたときにまず驚かされるのは、その厚さです。ハードカバーで700ページ近い、まさに「鈍器本」と呼ぶにふさわしい存在感。普段から読書をしてい...
町田そのこ

母に捨てられた娘が選ぶ再生の物語『星を掬う』

「母に捨てられた」「不幸になったのは誰かのせい」「人生が思うようにいかない」——そんな感情にとらわれながら生きてきた主人公が、かつての母との記憶を辿り、再会し、赦し、そして自分自身の人生を歩き直すまでの物語。それが、町田そのこさんの小説『星...
新井素子

ぬいぐるみに願うと死が訪れる?少女の不思議な物語

はじめに子どもの頃、ぬいぐるみに話しかけたり、まるで命があるように感じたりしたことはありませんか?新井素子さんの『くますけと一緒に』は、そんな“ぬいぐるみとの特別な絆”を軸に、家族の喪失、心の拠り所、そして新たな居場所を見つけるまでの成長を...
伊坂幸太郎

『重力ピエロ』伊坂幸太郎|家族の絆と遺伝子の物語

伊坂幸太郎さんの小説『重力ピエロ』は、読後に静かに問いかけてくる物語です。「人は、自分の運命を変えられるのか?」「遺伝子はすべてを決めるのか?」――。放火事件と落書き、そして兄弟の心に残る傷跡が重なり合いながらも、不思議と軽やかに読ませてく...
安壇美緒

『ラブカは静かに弓を持つ』レビュー|嘘と心の距離感

1. 『ラブカは静かに弓を持つ』とはどんな本か?安壇美緒さんの『ラブカは静かに弓を持つ』は、著作権をテーマにした異色の小説です。全日本音楽著作権連盟(全著連)で働く橘樹(たちばな いつき)が、会社の指示で大手音楽教室「ミカサ音楽教室」にスパ...
本の紹介

『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』感想|前を向く短編集の魅力

1. 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』とは町田そのこのデビュー作である『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』は、5編からなる連作短編集です。表紙のやわらかな印象とは裏腹に、内容は生きづらさや孤独を抱える人々の心に静かに寄り添い、前を向く力をそ...
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