辻村 深月 「止まった時間」に取り残された高校生たち――辻村深月が描く切ない青春 はじめに ― 分厚い「鈍器本」に挑む体験辻村深月さんのデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』。初めて手にしたときにまず驚かされるのは、その厚さです。ハードカバーで700ページ近い、まさに「鈍器本」と呼ぶにふさわしい存在感。普段から読書をしてい... 2025.08.17 辻村 深月