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毎日なんだか慌ただしくて、心が少しお疲れ気味ではありませんか?
ホラー映画や怪談はちょっと苦手だけど、現実を忘れてクスッと笑えるような、
不思議な物語を読んでみたい。 そんな気分の日ってありますよね。
今日ご紹介するのは、そんなあなたの心に寄り添い、
凝り固まった緊張をふわっとほぐしてくれる一冊です。
藤崎翔さんの『お梅は呪いたい』は、「呪いの人形」が主人公。
そう聞くと背筋がひんやりしそうですが、この本は私たちの想像を気持ちよく裏切ってくれます。 呪いたいのに、なぜか読めば読むほど元気をもらえる。
そんな型破りで愛おしい物語の世界へ、ご案内します。
500年の時を超えた、ちょっとドジな呪いの人形

恐ろしい見た目とは裏腹に、どこか憎めない主人公のお梅。
彼女の奮闘っぷりから目が離せなくなります。
古民家の解体現場から、古びた木箱に入った一体の人形が発見されます。 彼女の名前は「お梅」。500年前の戦国時代に一族を滅ぼしたと恐れられた、正真正銘の呪いの人形です。
瘴気を操り、人の心をむしばむ力を持った彼女は、
現代によみがえり「まずは持ち主を呪い殺してやる!」と意気込みます。
ところが、現代人はお梅の想像以上にタフでした。
昔に比べて栄養状態も良く、ちょっとやそっとの瘴気ではビクともしません。
さらに、生活習慣も社会の常識も、500年前とはまるで別世界。
Wi-Fiやスマホなんて当然知らないお梅は、
持ち主を変えるたびに作戦を練り直して呪いを仕掛けます。
でも、その一生懸命さがなぜか空回りしてしまい、予想外の結末を引き起こしていくのです。

ぬいぐるみは大好きなんだけど
日本人形ってなんかオーラあるよね。
恐怖と笑いのアンバランスが生む、思いがけない人助け

背筋が凍るような設定なのに、ページをめくると笑いがこみ上げ、
いつしか心が温まる不思議な感覚を味わえます。
お梅がターゲットにするのは、YouTuber、失恋に荒れる女性、
引きこもり青年など、現代ならではの悩みを抱えた人々。
彼女は決して善人になったわけではなく、本気で彼らを呪おうとしています。
それなのに、うっかり自分の姿をカメラに記録されてしまったり、
予想外の相手に追い詰められて逃げ出したり。
本人は大真面目なのに、
周りから見るとコントのようになっているズレがたまらなく面白いんです。
さらに魅力的なのは、お梅が悪意100%で放つ「呪い」が、
結果的に持ち主たちの人生を好転させてしまうところ。
思いがけず健康を守るきっかけになったり、冷え切った人間関係を温め直したり。
呪いが失敗するたびに、誰かの小さな幸せが生まれていく過程は、
読んでいてとても心が温まります。
短編集でありながら、前の話に登場した人物が思わぬところで再登場する仕掛けもあり、
「あ、ここでこの人が!」という驚きも楽しめます。

幽霊も現代のテクノロジーについて
いかないといけないのは大変だね。
こんなあなたにおすすめです
この物語は、毎日の生活にちょっとした癒やしや笑いを求めている方にぴったりです。
・おすすめの年代
中学生から大人まで、幅広い世代に。
仕事や家事で、自分のための時間が取りにくい忙しい世代にも読みやすい分量とテンポです。
・こんな悩みや気持ちを持つ人に
ホラーは苦手だけど、ちょっと不思議なエンタメを楽しみたい人。
日常のプレッシャーや人間関係で、少し心が疲れている人。
ひとりの時間を大切にしながら、クスッと笑ってリフレッシュしたい人。
・読みたいシーン
通勤や通学の電車の中で、気分を切り替えたいときに。
休日の午後、お気に入りの飲み物を用意してのんびりと。
夜、ネオンくんやゴハンくんのような愛らしい猫たちを撫でながら、
心ゆくまでリラックスしたいときに。
・読後に得られる気づき
失敗ばかりのお梅を見ていると、「完璧じゃなくても、まあいいか」と肩の力が抜けます。
そして、日常の小さな幸せに目を向け、周りの人に少しやさしくしたくなるはずです。
【あわせて読みたい】大切な「家族」への愛おしさが爆発する一冊
言葉は通じなくても、
人間以外の存在に惜しみない愛情を注いでしまう……そんな経験はありませんか?
新井素子さんの『くますけと一緒に』は、
等身大のぬいぐるみ「くますけ」を我が子のように愛する夫婦の日常を描いた心温まる小説です。
我が家でいうところのネオンくんやゴハンくんに向けるような、
周囲から見れば少し常軌を逸した(でも本人たちにとっては大真面目な)溺愛っぷりが、
ユーモアたっぷりに綴られています。
くますけを中心に回るドタバタな日々にクスッと笑いながらも、
「好き」という感情を全力で貫く温かさにホロリとさせられる名作です。
こんな方におすすめ
- ペットやぬいぐるみなど、人間以外の愛しい「家族」がいる方
- 夫婦のユニークな関係性を描いた、温かい日常小説を読みたい方
- 自分の「好き」という気持ちを、そのまま肯定してほしい方
詳しい感想や、くますけのなんとも言えない魅力については、
こちらの記事でたっぷり語っています! ぜひ、お茶のお供に覗いてみてくださいね。
読み終えたあとの素直な気持ち
最後に、私自身がこの本から受け取った温かい感情をお伝えします。
私はもともと極度の人見知りで、
リアルなコミュニケーションに少し疲れを感じてしまうことがありました。
そんな私にとって、お梅の不器用すぎる奮闘記は、とても心地よい逃避行になりました。
本人は必死に呪おうとしているのに、すべてが裏目に出てしまい、結果的に誰かを救ってしまう。 その滑稽で愛おしい姿に、私は何度も笑わされ、気づけばすっかり心を奪われていました。
世の中、思い通りにいかないことばかりです。
でも、その「思い通りにいかないこと」が、思わぬ形で誰かのためになったり、
自分自身を救ったりすることもあるのかもしれない。
本を閉じたとき、私はそんなふうに思いました。
明日からまた始まる日常を、少しだけ軽やかな気持ちで迎えられそうです。
笑って、クスっとして、心がじんわり温かくなる。
そんな豊かな時間を過ごしたい方に、心からおすすめしたい一冊です。

僕もチュール頂戴って怒って圧をかけると
可愛い顔って言っていっつもチュールもらえるんだ。

僕のイタズラもわざわざ
動画撮って喜ぶの何なんだろうね。
気になった方はこちらからチェックしてみてください。
『お梅は呪いたい』は各ストアで詳しく見られます!
読書の時間が取りにくい方には、耳で楽しめる「Audible」もおすすめです。
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