「ウクライナにいたら戦争が始まった」
「戦争は遠い国の話」と思っている人にこそ読んでほしい一冊。
突然、非日常に放り込まれた家族の視点から、”市民が戦争に巻き込まれる現実”をリアルに体感できます。
今ある平和がどれだけ脆くて、ありがたいものかを深く考えさせられました。
ウクライナに単身赴任している父親のもとへ、日本から家族で短期滞在に行く――ごく普通の出来事のはずが、一転して非日常に変わる瞬間が訪れます。
本書『ウクライナにいたら戦争が始まった』は、日本人女子高校生の視点で描かれる、突然の戦争に巻き込まれた家族の物語です。戦争というと、どこか遠い場所の出来事のように思っていたけれど、本を読んでいるうちに、「もし自分だったら?」というリアルな恐怖が押し寄せてきました。
非戦闘員も例外じゃない
ロシア軍の侵攻は、市民をも容赦なく巻き込みます。攻撃の対象にされたのは軍だけではなく、普通に暮らす人たち。訳も分からず、家族で必死に逃げ惑う姿には胸が締めつけられました。
戦争と同時に流行していたコロナも、避難を困難にします。逃げることすらままならない中で、どんどん人が倒れていく。読んでいて何度も「こんなことが本当に起こるのか」と疑いたくなるほど、臨場感と恐怖が迫ってきます。
戦争は過去じゃない。いまも、ここにある
日本で暮らしていると、「戦争」はどこか遠い過去の出来事のように感じてしまいがちです。でも本書を通して、戦争は今もどこかで続いていて、そして明日、自分たちの生活にも突然入り込んでくるかもしれない――そんな可能性に気付かされました。
これはフィクション作品ですが、描かれる出来事はほぼノンフィクションに近く、実際に起こっている現実を映しているように感じました。平和が当たり前であることのありがたさを、深く考えさせられる一冊です。
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