中山七里 その“善人”は誰かを殺した――『護られなかった者たちへ』に見る制度の罪と正義 はじめに飽食の時代といわれる現代日本で「餓死」を題材にした社会派ミステリー。中山七里の小説『護られなかった者たちへ』は、読む者の価値観を揺さぶり、社会制度の矛盾に切り込む衝撃作です。善人とされる人物が立て続けに餓死させられるという異様な事件... 2025.08.03 中山七里
本の紹介 『手紙』東野圭吾|加害者家族の苦悩と赦しを描いた名作【感想・考察】 『手紙』 東野圭吾両親を亡くした兄・剛志が、弟・直木のために必死に働きながら生活を支えていた。直木には大学に進んでほしいと願っていたが、金銭的に厳しく、弟自身も進学に消極的だった。状況を変えようとした剛志は、かつて引っ越しのアルバイトで訪れ... 2025.06.12 本の紹介東野圭吾
本の紹介 誰にも届かない声なんて、ないと思えた。『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ 1. なぜ『52ヘルツのクジラたち』は今、読まれるべきなのか町田そのこさんの小説『52ヘルツのクジラたち』は、「自分の声が誰にも届かない」と感じている人にこそ読んでほしい一冊です。現代社会には、虐待やヤングケアラー、LGBTQ+などの深刻な... 2025.06.01 本の紹介町田そのこ
チョ・ナムジュ 女性の生きづらさに“気づけない”あなたへ。『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ著 目次はじめに:ディストピアではなく「現実」の物語自分ごととして突き刺さる描写女性に課せられる“見えない条件”日本も例外じゃない男性にこそ読んでほしい理由まとめ:社会はすぐに変わらなくても、気づくことから1. はじめに:ディストピアではなく「... 2025.05.22 チョ・ナムジュ本の紹介